景気が減速している昨今、年末年始の休みも家でじっとしている人が増えるのではないか。節約しなきゃ、でも家にいてもつまんない(暖房付けるのもったいないし)。
そんな僕みたいな人にお勧めの遊びを提案したい。外で遊べてしかも低予算、体が温まると三拍子そろった遊び。
綱渡り、だ。
ただし落ちると危険なので参加される際は自己責任でお願いします。
(安藤昌教)
綱渡り、始めませんか
漠然と体を動かしたいと思っている人は多いのではないか。でも走るのは面倒くさいし、ジムに行く暇もない。そんな人にお勧めなのが綱渡りだ。
そう思い立って綱を探したらちょうどいいのが会社にあった。いつか綱引きがしたくて買ったまさに綱、だ。
綱が会社に届いた日、僕はうれしくて目に付く人を誘って廊下で綱引きした。楽しかった。
でもそれっきり綱はしまわれたままだ。
こうやって書くと無駄に買った綱を使いたいだけの企画のように思われてしまいそうだが、実はそうではない。ホームセンターへ綱渡り用のロープを買いに行ったところ、意外といい値段してあきらめて帰ってきたのだ。そこにこの綱を見つけた。渡りに綱、とはこのことだ。だから綱消化企画、ということではなく、綱渡りありきのポジティブな記事だ。
書けば書くほど言い訳じみてくるのでとっとと始めたい。
この綱自体1万円くらいするのはまた別の問題だ。
綱は11メートル買った。なぜそんなはんぱかというと、メーカーが11メートルからしか売ってくれなかったから。10メートルだと端を処理してくれない。綱コネタだ。
しかしこの11メートルという長さが実に綱渡りにぴったりだった。もしかしたらこの綱、綱引き用として売られてはいるが綱渡りも陰の用途として確定しているのでは、と思わせられるほどだ。
それでは昼下がりの公園を占拠して綱渡りの準備を始めたい。
まずは準備から
今日は手初めにブランコの柵の端から端まで渡ってみよう。距離にして7〜8メートルといったところか。
綱渡りを始めるため、その方法をインターネットで調べていたのだが、ナイヤガラの滝を綱渡りで渡る、とかそういう人生賭けた感じのしか見つからなかった。初めての人に厳しい競技、綱渡り。今回の僕のレポートが多少なりともみなさんの足がかりになればうれしい。
綱が張れたら後は渡るだけ。ここまでの準備時間、およそ10分。なんとも手軽な趣味ではないか。出社前に一渡り、なんて時代が今後来るかもしれない。
と、ここまで足早に、そして何の困難もなく準備を進めてきたわけだが、長い歴史を持つ綱渡りが遊び感覚の僕に警告をはらんだ牙をむくことになるのは次のページから。