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ちしきの金曜日
 
長崎バキュームカー事情

● これが長崎のバキューム風景だ!

長崎市のバキュームカー

 バキュームカーを発見。長崎市の(正確には長崎衛生公社の)バキュームカーは写真のようにアルミの板で覆われており、パッと見普通のトラックのように見えるが、中にはちゃんとバキュームカー特有の楕円形のタンクが入っている。

バキュームカーの後には山積みにされたホースが。
どーん!
ちょうど作業の真っ最中で、ホースが伸びているところだった。
階段を登ってどこまでも伸びゆくホース。作業員のかたの姿は見えない。
一体どこまで伸びていくのか?
ホースとホースがジョイントされ、さらなる長距離に対応。
ホースがどうんどうん振動している。

 階段を登り続けていくと、ようやく作業員のかた達の姿が見えた。

収集を終え、ホースを撤収して降りてくるところだった。
 背景に見える家の多さから、一体何軒回らないといけないのか想像すると、
つくづく「大変な仕事だなぁ」と感服する。

繋いだホースを外して次の現場へと向う。大変な作業です!

坂の町の苦労と工夫

 ところで、こんなにホースを延長して充分なバキューム力が得られるんだろうか?と思ったかたもいるかと思うが、坂を利用して上から下へと流れ落ちている感じなので大丈夫なんだと思う。

 よって、上にバキュームカーを停めて下に向ってホースを伸ばすやりかたはできないのかもしれない。たとえ距離的には遠くなっても、下から上にホースを伸ばす必要がありそうだ。

 また、車が入れないのは消防車なども同様で、やはり丸めたホースを運んで繋ぎ、延長するらしい。が、消防車の場合は逆に車を上に停めて、下に向って水を出すやり方が使えそうだ。

 ちなみに、長崎市内どこでもみんなこうというわけではなく、長崎でも特に傾斜と密集度が高い地域での話。下水道整備は年々進み、汲み取りが必要な家々も減少化しているとのこと。
 いずれ「昔は〜だった」と語られる話になるのだろうか。

猫があちこちにいた。

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