僕が生まれ育った東京の練馬区というところは、埼玉県の朝霞浄水場から水が送られていました(いま調べたところ、朝霞だけでなく板橋区の三園浄水場、東村山市の東村山浄水場の水が送られることもあるようです)。
そして、朝霞浄水場に来る水はすぐ側を流れる荒川から取水されていて、その荒川のうち上水道の分は大半が利根川から武蔵水路を通ってきたものでした。利根川を指でなぞってどんどん遡ると、上流に関東地方の水がめとして設置されているいくつかのダムが写真つきで紹介されていて、そのとき僕の中に、ダムというものに対する、ある種のあこがれに近い感情が初めて湧き上がったのを覚えています。
もちろん、そのときはこんな大人になるなんて想像できませんでしたが、考えてみると僕は小4から何も変わっていないようですね。
見学に出発
長年の夢だった武蔵水路の見学。今回は水路を管理している水資源機構のご好意によって、職員の方の解説つきでいろいろなところを見せてもらえるとのことでした。まず案内されたのは、武蔵水路のスタート地点にある利根大堰をコントロールする操作室。 |