「仙人」という言葉を辞書で引くと、「不老不死の術を修め、神通力を得た者」とある。また、そこから派生した意味として「世俗的な常識にとらわれない、無欲な人」ともある。
確かにそうだ。異議はないのだが、奈良県にある久米寺という寺に祀られている「久米仙人」はちょっと違う。すごいんだけど、全然無欲ではないのだ。
仙人らしく空を飛ぶまではいいのだが、女性の足に見とれて落っこちて、神通力を失ってしまったという久米仙人。わかる、わかるよその気持ち。個人的にも電柱にぶつかったことがある。
すごいんだけど、シンパシーも感じる。そんな久米仙人のお祭りがあると聞いて、久米寺まで行ってきました。
(小野法師丸) |