そういうわけで東京にやってきたので、道外の人にザンギと唐揚げを食べ比べてもらおう。でも道外に知人はいない。
そこで協力してくれたのは当サイトのライターの方々。写真の左から、べつやくさん、藤原さん、宮城さん、石川さん、大北さん、林さん。わざわざすみません。しかも場所は宮城さん宅ということで重ね重ねすみません。
ちなみにザンギと唐揚げを食べ比べには出来るだけ視覚情報による偏見を無くすため、目隠しをして食べていただく。
それではザンギと唐揚げの目隠し食べ比べどっちでショウを始めてもらいます。
トップバッターは最年少の藤原浩一さんから。
どっちがザンギだと思うか
不正解
全体的にはザンギにとってネガティブな感想。藤原さんにとってザンギは唐揚げより味がしないらしい。
唐揚げをザンギに選んだのも、たぶんザンギは唐揚げより味付けが濃いという考えが先行してしまったためと思う。
あと感想コメントは要約してまとめたものなので本当にこれしか発言してないという訳ではないです。
藤原さんからはなぜか左回り進行で行くことになって、次は石川大樹さんの番。
またしてもザンギにとってネガティブな感想。粉っぽいらしい。それはザンギの特徴といっていいのかどうか。工場で数日前に作られたからかもしれない。
しかしザンギの三要素(醤油・生姜・にんにく)である、醤油の感想が出てきた点は見逃せない。
あと好きと感じた方をザンギと選んでたのはなんとなく申し訳ないです。
ここまで食べ比べしてきてなんとなくザンギと唐揚げとかではない、鮮度や質の違いが現れてきた感がある。
でもそんなことは関係なく一応全員にやってもらいます。
粉っぽくてしょっぱくて味が単調と、味覚界のチビ・デブ・ハゲみたいな言い方をされてザンギ形無しである。
ただこれだけ聞くとザンギ(と林さん)がひどい様に感じてしまうが、相手は今日出来たての値段が倍近く高い唐揚げである。前者がおいしくて当たり前、数日前にコンビニで買ったものと比べることが間違ってる。
それを言ったらダメだ。
いま林さんがこの食べ比べの本質を全部言ってしまったような気がするが、もういいですと言う間もなく順は回ってべつやくさん。
”純粋に出来たてっぽい”という感想が全てのように思う。もはやザンギか唐揚げかというより、どっちが古いかレベルの話になってる。
ただし”しょっぱい”という感想が続けて出たのは、ザンギの定義(しょうゆ、生姜、ニンニク)に近い。
しかし生姜はどういうことだろう。
ザンギの方は古くてモソモソしてるけど、唐揚げよりしょうゆ味(しょっぱい)が強いかもしれない。というのが見えてきた。
この試みに意味があるかもしれないと初めて思ったところで、次は宮城さん。
やはりしょっぱい(醤油)というのがザンギの特徴らしい。モソモソと古っぽいはザンギの特徴とはたぶん違う部分だと思うので考慮しないでおきます。
ザンギはやはり醤油味が強いという結論が出かかっている。ところで気になるのは生姜とにんにくである。ザンギがザンギならその二つの感想が出てもいいはず。
その二つの感想は出るのか。最後の大北さんの番。
にんにくと生姜の感想が出た。唐揚げの方に。それに対してザンギは「古くさい」。確かにそうですね。
1ページ目で分かったザンギの定義がここに来て危うくなってきた。
一応自分もやりました。
ザンギの方をケンタッキーぽいと言ったのはせめてもの情けである。冷えたのを一度温めてからまた冷ましたクリスピーチキンってこんなんだったけなあと無理に思い出して言ってみた。
当初はこの食べ比べで最終的な結論をだそうと思ってた。
でもここまで読んで分かるとおり、これをまとめにして結論を出そうとすると、ザンギに対してひどい結論になるのは目に見えている。唐揚げとの条件がフェアでないのだ。
なのでここでは、まだ結論を出さないという結論を出すことにします。