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ひらめきの月曜日
 
ゆずシャーベット食べ比べ
ゆずシャーベット各種

個人的にはアイスクリームかシャーベットならシャーベットが好きだ。しゃりしゃりしているのがいい。

中でも僕が好きなのはゆずシャーベットだ。最近セブンイレブンでゆずシャーベットが発売されていて、試しに買ったところこれがすごくおいしかった。以降、もう涼しくなってきたというのに、何か暇さえあればセブンでゆずシャーベットを食べている気がする。

しかし僕はセブンイレブンのゆずシャーベットしか知らない。他のお店のものはどうなのだろう? この場を借りて食べ比べてみた。

(text by 梅田カズヒコ

ゆず(フリー素材より)

ゆずを語ろう

急に個人的にゆずブームが来た僕。この場を借りて少しゆずについて語ろうと思う。(急に僕がゆずについて語るのはイケナイコトカイ?)

ゆずは秋の味覚らしいからまあ記事を書く時期としては季節的にはぴったりである。ところで秋の味覚と言えばキノコだが、『香りマツタケ、味シメジ』という言葉があうだろう。柑橘系の果実でこの言葉を使いまわすなら、『香りゆず、味みかん』といったところだろうか。やはり、ゆずの最大の魅力はあの香りにあると思う。あのゆずの香りが、コンビニ飯の僕の殺伐とした暮らしにさわやかな風を与えてくれるのだ。そんなゆずをメインに据えた料理(デザート)と言えば

・ゆず茶
・ゆずシャーベット
・ゆべし
・ゆずこしょう
・ゆず湯

と少ないのだ。最後のゆず湯にいたっては料理でもなんでもないし、ゆずこしょうも調味料である。こうしてみるとゆずを使ったメニューの中で最もメジャーなものはゆずシャーベットだと思う。柑橘系のフルーツはすべてシャーベットに向いているが、中でもゆずシャーベットが別格だと思う。やはり、シャーベットになるには甘さ控えめで、香りの強い果実が向いていると思うからだ。

つまり、ゆずはシャーベットに向いた果実で、
シャーベットの中ではゆずが一番うまい。

つまり、ゆずシャーベットは、ゆずにとっては理想的な食しかたで、シャーベットにとってもゆずが理想的な食材なのだ。ゆずシャーベットの魅力は、この“相思相愛感”にあると思う。

能書きはもう飽きたので市販のゆずシャーベットを食べ比べてみるとするか。


ゆずのイラストってどうしてあいだみつを風になるんでしょう。

しゃりしゃりしていてかき氷に近い。うまい

1.セブン‐イレブンのゆずシャーベット

まずは僕に空前のゆずブームを巻き起こしたセブンのゆずシャーベットである。

商品名:ゆずシャーベット
販売:セブンアンドアイホールディングス系列の店舗にて
価格:110円
容量:110ml
成分:砂糖、ゆず果汁、酸味料、安定剤(増粘多糖類:大豆由来)、香料、ベニバナ黄色素

固さ:★★★★ (やや固い)
高級感:★★ (やや庶民派)

・ジャニーズの男性アイドルグループでたとえるなら
SMAP
・リーズナブルカジュアルウェアショップでたとえるならば
ユニクロ

うん、いつもの味だ。110円で買える小さな幸せだ。パッケージもセブンらしい王道をいくデザインで素晴らしい。

こうやって食べ比べてみると感じたのだが、セブンのゆずシャーベットはやや硬い。さくさく、かき氷風の味だ。今回は味ジャニーズ系のアイドルグループにたとえるなら、とカジュアルウェアショップでたとえるならをご用意させていただいた。(誰も望んでいないかもしれないが、挑戦させていただきたい)どこのゆずシャーベットにしたいか悩んだら参考にされたし。

ちなみに、SMAPにさせていただいたのは、全国どこでも気軽に手に入るグローバル感から、ユニクロにしたのは、一番日本人にフィットした味だと思ったからだ。いくら反論されようとも僕がそう思ってしまったのだから仕方ない。

   
緑色のパッケージ。高級感。

セブンとは好対照になめらか。ジェラートに近い味です。

2.紀ノ国屋のゆずシャーベット

次に、首都圏の高級デーパート、紀ノ国屋のシャーベットを食べてみた。

商品名:ゆずシャーベット
販売:紀ノ国屋の店舗にて
価格:183円(セール中でした)
容量:120ml
成分:ゆず果汁、糖類、安定剤(増粘多糖類)

固さ:★ (やわらかい)
高級感:★★★★ (やや高級)

・ジャニーズの男性アイドルグループでたとえるなら
KAT-TUN
・リーズナブルカジュアルウェアショップでたとえるならば
ZARA

やや高級のデパートである紀ノ国屋。上のセブンのものと食べ比べると違いが一目瞭然。すごくクリーミーで柔らかい。おそらくしっかり泡立ててから凍らせたのだろう。

また、少し薄味で混じりっけなしの素材の味がした。優しい大人の味だ。ほのかな南国風であろう。

アイドルグループにたとえるなら、一番アイドルらしいアイドル路線を行くKAT-TUNだろうか。バラエティ番組よりも、アイドル番組が似合っている。カジュアルウェアで言えば、女性に特に人気がありそうなZARAであろうか。信憑性とかそういう話ではなくて、僕が単にそう思っただけだが。

   
やっぱりゆずのイラストがラフな水墨画風。

よーく見るとゆずの皮が入ってます。ちょっとうれしい。

3.「高知アイス」のゆずシャーベット

次はご当地シャーベット。(といっても都内の普通のお店で買えます)。ゆずと言えば高知が本場らしいが、その高知産のゆずを使用した高知アイスのゆずシャーベットである。

商品名:おいしいんだものゆず
販売:ナチュラルローソンで見かけました
価格:158円
容量:140ml
成分:砂糖混合ぶどう糖液糖、ゆず果汁、ゆず皮、ぶどう糖、粉末水飴、安定剤(増粘多糖類)

固さ:★★★ (普通)
高級感:★★ (やや庶民派)

・ジャニーズの男性アイドルグループでたとえるなら
TOKIO
・リーズナブルカジュアルウェアショップでたとえるならば
MUJI(無印良品)の洋服

158円で140ml、しかもゆずの皮までシャーベットの中に入っていてお得なシャーベットである。シャーベットもアイスも、少し溶けかけたところが一番うまい、というのは異論がないと思うが、このシャーベット、溶けかけたところがとろとろしている。と思って、成分を見てみたら水飴が入っていた。なるほど、水飴を加えて粘り気を出しているのか。

ジャニーズ事務所のアイドルグループにたとえると、ゆずの皮が入っていて、肉体派なTOKIOではないだろうか。カジュアルウェアで言えば、ご当地商品ということで、“純日本ブランド”というイメージが強いMUJIだと思う。あくまで僕が思っているだけだが、少しでもゆずシャーベットの魅力を言葉でより多くの人に伝える方法はないか模索している努力を買っていただければ。

   
カップがリッチ。

中も色味が白くて上品なシャーベットです。

4.アイスクリーム専門店『ナポリ』の「SORBETT・ゆず」

次は広尾で買ったセレブなシャーベット、今回最高額です。お味やいかに。

商品名:SORBETT・ゆず
販売:ナポリというアイスクリーム屋さん、広尾と四谷にある
価格:210円
容量:110ml
成分:砂糖、ゆず果汁、皮、水あめ、安定剤、洋酒

固さ:★★★★★ (固い)
高級感:★★★★★ (高級)

・ジャニーズの男性アイドルグループでたとえるなら
嵐?
・リーズナブルカジュアルウェアショップでたとえるならば
H&M

これまでのシャーベット比べ洋風な味だなーと思っていた。どうしてゆずシャーベットで、洋風な味付が表現できるのかと不思議に思っていたら、成分に洋酒が入っていた。なるほど、お酒を加えてこの味を表現しているわけですね。さすが最高額です。

カップもおしゃれでかわいい。残念だが購入できるのは東京の広尾と四谷の2店舗のみ(楽天市場でも購入可能)。希少性が高くオシャレっぽいので、現在日本には銀座に1店舗しかない話題のカジュアルウェアブランド、H&Mに当てはまると思う。

   
ゆずとレモンのいいとこどり。

やや水っぽい印象。悪くないけど。

5.高知アイス『ゆずレモン』

最後は、3で食べた高知アイスの『ゆずレモン』味だ。ここまでゆずばかりを食べすぎたので、ここでレモンとの混合シャーベットを食べてみたくなったのだ。

商品名:ゆずレモン
販売:恵比寿のファミマで見かけました
価格:158円
容量:140ml
成分:砂糖混合ぶどう糖液糖、レモン果汁、ゆず果汁、ゆず皮、ぶどう糖、粉末水飴、安定剤(増粘多糖類)

固さ:★★ (やや柔らかい)
高級感:★★ (やや庶民派)

・ジャニーズの男性アイドルグループでたとえるなら
Kinki Kids
・リーズナブルカジュアルウェアショップでたとえるならば
GAP

同じメーカーの同じ商品だと思われるのに、ゆずレモンのほうがシャーベットがゆるゆるしていたように思う。単に購入したお店のコンディションの問題かもしれないが、ひょっとするとレモンのほうがゆるゆるになりやすいのかもしれない。

味はゆずレモンの名の通り、ゆずとレモンの両方の味がしました。味覚としては、レモンの強い酸味が勝っているようにも思えるが
中に入っている果肉らしきものは、ゆずの皮で、香りではゆずがやや勝っているように感じる。つまり、ゆずとレモンのおいしいとこどり、といったところか。

カジュアルウェアで言えば、ゆずもあって、レモンもあって、サイズに困らないGAP、ジャニーズの男性アイドルグル―プでいえば、ゆずとレモンのコンビネーションがキンキキッズというところじゃないでしょうか。


最後に色合いを見比べるために並べてみた


前列左から、セブン、紀ノ国屋、ナポリ。後列左から高知アイスゆず、ゆずレモン こうしてみるとそれぞれの質感がちょっとづつ違う気がする。

色の薄い順に並べてみた。左端、ナポリの白さが際立っている

さて、僕の予定ではもっとたくさんのゆずシャーベットを食べ比べる予定だったが、予定がくるってしまった。なぜなら、僕が思っている以上に、ゆずシャーベットはなかなか売られていないのだ。

何十軒とスーパーや百貨店を回ったが、レモンやグレープフルーツのシャーベットはたくさんあるのに、ゆずのシャーベットがあまりないのだ。なんだ、原価が高いのか? 原価が高い割にはそれほど売れないのか??

特にシャーベット売り場で気づいたのは、マンゴーシャーベットの種類の豊富さ。どうやらゆずが座るべきだったポジションにはいまやマンゴーが居座っているようなのだ。確かにマンゴーのほうが甘いし、分かりやすい味をしている。でも、世界でもっともゆずを消費する国らしい日本人としては、ゆずシャーベットが店頭から消えていくとすれば少しさみしい気もする。

この記事がゆずシャーベットの復権につながってくれれば嬉しい。



 
 
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