寒い、痒い、怖い。
私がこれほどまでに野宿という難敵と戦っている中、みんなは蓑虫のようになってぐっすりと眠っている。。もちろん人生に置ける経験値の違いもあるが、なるほどスッポリと身を隠せる寝袋は偉大である
一度家に帰って寝袋を取ってこようかとも思ったのだが、家に帰ったら間違いなくそのまま寝てしまうので我慢。家が近いから軽装でいいかなと思ったのは、とても大きな間違いだった。
ああ、家が恋しい。これがホームシックというやつか。
家の近所でなにやっているんだろう、俺。
それでも朝はやってきた
どうしても眠れないので河原をウロウロしていたら、草むらからヌッと人が出てきて驚いたり、コガネムシが顔にぶつかってきたり。もっときっちり酔っておけば眠れたのだろうか。
それでもどうにか時間をつぶし、対岸から朝日が昇ってきた頃、ようやくウツラウツラと寝ることができた。 |