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フェティッシュの火曜日
 
世紀の発明!自転車セグウェイ初公開
かつての名機バイバイサイクル

かつて大阪は熊取に自転車でフォークリフトを作った男がいた。伝説にも何もなってないが非常にこってりした取材をさせていただいた。(できれば読んでおいてほしい前回の記事はこちら→『自転車フォークリフト』

あれから1年以上を経て今メールが届いた。

「自転車版セグウェイを開発いたしました。」

読んだ瞬間、体が3センチくらい浮いた。
そして浮いたままホバークラフトの要領で大阪へ飛んだ。

(text by 大北 栄人



大阪府堺市国際障害者交流センター『ビッグアイ』のユニバーサルデザイン展示会にて自転車セグウェイが初お目見え。

阪上さんがまたやってくれたのだ!

「自転車でフォークリフトだったのがさあ、それが今度はさあ、自転車でセグウェイなんだってさ!」と新幹線の車窓から見える富士山に語りかけた。

富士山は何も言わなかったが、車内に充満する「あかんひとおるわ」に抗うように、ただ一点から強い「阪上さんがまたやってくれたのだ」という空気が発散されていた。

なんてったってセグウェイである。「ああ!あったあった!」と言われかねないほど時代に刻み込まれた痕跡、未だに健在である「最先端」感は力の大きさの印しである。

もちろんそのセグウェイの力は全米を揺るがした技術力と発想力に基づいている。そして今日、その壁を自転車で乗り越えるのだ。ほっとけば阪上さんは自転車で月に行ってしまうのではないか、と想像は膨らむばかりである。

 

 


阪上さん!?そしてセグウェイ!?

ユニバーサルデザインの一つとして

堺市泉ヶ丘。泉北ニュータウンとして形成された無機質な駅前にはガランとして何もない空間が多々あって異様な箱物感があった。

国際障害者交流センターなるものが大阪にある、ということも初めて知った。だれでもつかえますよ、というユニバーサルデザインの一つとして自転車セグウェイが出展されるのだという。

ソシード技研ってどこですか?と案内してもらった会場一番奥には、もう、あきらかにそれと見てわかるおっちゃんがいた。

 


セグウェイか!?
セグウェイじゃないのか!?

ちがう、自転車だ!

ベ、ベロウェイや!!

ベロウェイ登場

ラテン語で「自転車」の意の「Velo(ベロ)」にセグウェイがくっついている。「ウェイ」は「道」とか色んな意味があるだろうが、この形をしていてはもうセグウェイ以外の何もんでもないだろう。

ところでセグウェイとはなんだろう?
「立ったまま乗る2輪車なのに倒れない」
「アクセルもブレーキもなく、操作は体重移動のみ」
この2点がセグウェイの強烈な特徴ではないだろうか。

そしてベロウェイである。


さ、三輪や〜!

アクセル(こぐところ)もブレーキもついてる!まちがいない、これはベロウェイだ!

もう満足しました

この記事はここまででいいんじゃないか、と思うほどのいいブツが出来上がっていた。やってくれた!みなさん、阪上さんはまたやってくれましたよ!ばんざい!ここで記事をスクロールする手を止めて一度ばんざいを!


ハロー、阪上さん
セイ、ハロー!

阪上さん一年ぶりの登場です

「久しぶりー、あら?ちょっと老けたんとちゃう?」と一年ぶりの再会を素直に喜んだ。覚えててくれたんだなー、と思うと「だって一生の友達なんやろ?」と阪上さん。

この人は何を言うてるんやろか…と一瞬思ったがすぐに思い当たった。記事だ、記事でそう書いたのだ。言われるまですっかり忘れていたが、阪上さんを一生の友達にする、と決めたのだ。おお、生涯の友よ!記事読んでくれてありがとう!

というか、ベロウェイですよ

「来週テレビ来んで。テレビ。」とにやにやしてた阪上さんだが、実は今日が初お目見えの日なんだという。特許出願中で外に情報を出せなかったそうだが、今日から解禁。

「ニフティさんとこが一番早いよ。」と言ってたので、これ読んでるあなたが今日本で初めてベロウェイの情報をゲットしたんですよ!おめでとうございます!ベロウェイよりもむしろそっちのほうがおめでとうございます!

ベロウェイは動くんですよ

「まあ、とりあえず乗ってみる?」と自信たっぷりに試乗タイム。もちろん乗りますよー!とつい声を荒げてしまった。なんせおもしろ自転車を作り続けて25周年記念車のベロウェイである。次ページで動画いっときますか、動画。そしてなんと!動きますよ!

 

 

 

 
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