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ひらめきの月曜日
 
目玉焼きに正解はない

でも見た目も大事にしたい

両面焼きに完全にハートを打ち抜かれた。ただし、あれだけの柔らかさを保ちながら焼くのは、朝は無理だ。きっと会社に行く前に神経がすり減ってしまうだろうから、これは休日のお楽しみメニューとして取っておこう。

となれば、アレを試してみるか。時間が短縮できる上に見た目も華やかになるという、アレを。


まず、黄身と白身に分けたら、
先に白身を焼いて、
その上から黄身を乗せます。
妙に不自然ではあるが、目玉なことに変わりなし。

以前、人に「こうして焼けばフタをしても黄身が白くならない」と聞いたのだ。これがそのアレだ。

というわけで、水を注いだらフタをします。


待つことしばし。
なんと、黄身が白くなーい!(今回はチキンライスの上に乗せてみました)

すごいでしょう。すごくないですか。私はこれを知った時に「すげー!」と感動した覚えがあるが、もしや世間的にはそれほどでもないのでしょうか。

火を通しすぎたせいで黄身は流れてくれなかったものの、見た目はグッと華やかだ。完璧すぎてロウ細工のようでもある。人間でいえば「モデルさんみたーい!」な風貌と言えるだろう。いや、マネキンか。


そして、なぜかツヤ消し仕様。
作りモノみたいだ。

…人間味に欠けるのだ。完璧すぎて、どうにも落ち着かない。こっちの気持ちを分かってくれない目玉焼きのような気がして、あまり会話は弾まなかった。黄身表面のツヤが消えているのも、なんだか相手が心を開いてくれてないようで、妙に寂しくなる。

でも、これはこれでワザとして覚えておいて損はない。いずれ活用することもあるだろう。

 

危険なふたり

「時間短縮」という点において外せないアイテムが電子レンジだ。目玉焼きも電子レンジで調理可能らしい。

しかし、卵と電子レンジの関係が危ういことは周知の事実である。相性占いで言うところの「相性は20%です。彼女(黄身)が穴を開けるなどの工夫しないと、彼氏(電子レンジ)が癇癪(爆発)を起こして周囲に迷惑をかけるでしょう」といったところか。

工夫? もちろんしましたとも。


用心して3カ所も穴を開けた。それなのに。
爆音でシャッターを押してしまったようだ。
盛大に爆発。ああ掃除が大変だ。ああ迷惑かけられた。
でも残った部分は食べられますので大丈夫。

「あーあ」である。「しょせん無理な組み合わせだったんだよー」である。せっせと2人の仲を取り持ったのに、大喧嘩の末に別れてしまったカップルを見る思いだ。

疑問なのは、爆発してる部分が黄身ではなく白身というところ。…ってことは、白身もかき混ぜてからでないとダメってことなのか?

とりあえず、電子レンジで目玉焼きを作ることは二度とないだろう。第一、油っけのない目玉焼きなんてつまらないじゃないか。まったく、やるんじゃなかった。

 

基本に戻ろう

あれこれ作って来たが、私の理想とする目玉焼きはコレだ。限りなくシンプルだが当たり前のようにおいしい。


弱火でじっくりと焼くだけ。フタもせず。
となると、ここは具入りで豪勢にいきましょう。

ちょっと早起きをするだけで、自分好みの目玉焼きが食べられるのだ。だから早起きは三文の得って言うんじゃないかな。違うかな。違うか。

いろいろ試してみてやっと分かった。とにかく、見た目も中身も「完璧!」と言いたくなるのは、やっぱりコレしかないみたいだ。


結局、あなたに代わる目玉は存在しなかったよ。

目玉がクッキリと鮮やかに発色してるのはいい。見てるだけで気持ちがいい。フチがパリパリになってるところもグッとくる。

さらには性格までいいというのだから困ったもんだ。どこまで私を喜ばせれば気が済むのだろう。


箸でツイッと突く瞬間がたまらなく気持ちいい。 
で、ご覧の通りにデレーッと流出。 
フチの香ばしさも味わいながら、
 全てを一緒に食べるときの悦楽といったら!

黄身が「ソースか!」ってほどに麺と絡み合う。一緒にいるのがウィンナーだったら、パンだったら、白いごはんだったら…。どれを想像してみても、うまくないワケがない。

両面焼きに心を奪われたりしたが、やっぱりあなたは私の永遠のアイドルだ。たまには浮気をするだろうが、戻ってくる場所はここしかない、と思う。

私の正解は、これなのかもしれない。

それぞれの正解

いやいや、タイトルにもある通り目玉焼きに正解などない。仮に私の現時点での正解だとしても、これが全人類的に正しい目玉焼きとも思えない。それぞれに、それぞれの好みがあるのだ。たとえどんな焼き加減であっても「目玉焼き」という名前なんだから、そりゃあそうだろう。そうであるべきだ。

私だって5年後、10年後には「黄身はしっかりしてないと食べた気がしない」とか言ってカチカチに焼きながら「これが正解だわよ。わたし間違ってたわ。頭がどうかしてたんだわ」と、固い目玉焼きを食べている可能性だってある。

今だって仕方なくとはいえ、白い膜の張った目玉焼きを食べてそれなりに満足しているのだから「結局なんでもいいのか」って話でもあって、まぁ、つまりそういうことかもしれません。

おいしかったら、なんだっていいのです。

 
 
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