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目玉焼きと人生は似ている(ような気がする) |
と思っている。(あ、表題から続けて読んで下さい)
いや、料理にも人生にも同じことが言えるのだろうが、こと目玉焼きに関しては強くそう思う。
片面か両面かという焼き方の問題を始め、黄身はカチカチがいいかドロドロがいいか、はたまた中間を取ってカチドロなのか、白身のフチ部分はカリカリかフワフワか、等々…。ああ、考えることは山ほどある。
茹で卵の場合は時間さえきっちり計っていれば「何分でこの固さになる」という目安があるが、目玉焼きはたとえ時間を正確に計っても、その時の火力や使う器具によって出来がまちまちだ。つまり再現性が極めて低い。まったく、簡単そうでいて気まぐれなヤツなのだ。
(高瀬 克子) |