回転運動を合成する
遊園地にいって、久しぶりにコーヒーカップに乗ってきた。
乗ってる
コーヒーカップはなかなか複雑な動きをする遊具だ。コーヒーカップを乗せた円盤が大きく回転し、カップ自体も回転することができる。ちょうど公転と自転のような関係だ。
その動きは複雑
乗っている人の動きを横から見ていると、あるときは急に動き、あるときは止まっているように見えたりする。
コーヒーカップの動き、その波形はこんな感じになる(ぼくの頭の位置を取り出してみました)。
くねくね
くねくねと蛇のような動き。大きな回転と小さな回転が合成された結果だ。
さっきのより複雑な、この波形の音はどんなだろうか。
(ボタンを押すと音が聞こえます)
・・・。もったいぶったあげく、音はさっきとほとんど変わらないのだった。がっかり。
でも待って!よーく聞くと、一番大きく聞こえる音の上に、もうひとつ、小さくて高い音が聞こえないだろうか。
分かりやすいように、高い音を除いた音を作ってみた。
単純な音。で、もう一回最初の音を聞いてみてください。・・ね!高い音が重なっているのが聞こえるでしょう。
実は、この高い音が、コーヒーカップ自体の自転のつくる音なんです。一番よく聞こえる大きな音は、円盤全体の回転がつくる音。
つまり、合成された運動は、合成された音(和音)に変換される、ということなんです!
あらゆる音はコーヒーカップから作られる
・・と、ぼく自身はたいへん興奮しながら書いているのですが、ど、どうなんだろう。いつも以上にターゲットがぼく一人に限定になっている雰囲気をひしひしと感じております。
さて、最後のコーヒーカップの話。亀のうえに小亀が乗って・・という話のように、大きな円盤がさらに大きな円盤にのって回転するようなものも考えられる。さらにその円盤が・・とどこまでも考えることができて、その動きがつくる音はどんどん複雑になっていく。理屈上は、どんな音も(人の声とかも)このコーヒーカップの動きから変換することができるはずなのだ。うーむ!