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はっけんの水曜日
 
東京の人は歩くの速いって本当か

長崎の場合

次は九州だ。もちろんT・斎藤さんに調査をお願いした。斎藤さんには長崎の人たちの横断風景をムービーで送ってもらったので、僕の方でストップウォッチ片手に解析を行った。サンプリングは10人。速そうな人も遅そうな人も一応まんべんなく計測したつもりだ。

路面電車が長崎です。  

かなり自由なところを渡っている気がする。 横断歩道関係なしに行きたいところへ行く感じか。

 

T・斎藤さんによる調査in長崎

選手 白線の数 タイム
おじさん
18
9.73秒
おばさん
18
10.83秒
おばさん
18
11.48秒
おじさん
18
12.95秒
おばあさん
18
17.52秒
看護師さん(3人連れ)
18
13.31秒
若者(男)
18
7.56秒
おばさん
18
19.87秒
おじさん
18
11.21秒
若者(女)
18
11.14秒
平均
10
7.0秒

白線10本を渡る平均タイム 7.0秒

計測中にT・斎藤さんが気づいたこと

・けっこう個人差があって人によって速さはバラバラな感じです
・あと斜めに渡る人が多いです

 

長崎は東京に次ぐ速さ!

ムービーを見ていても思ったのだが、長崎の人たちは速い。数値を見てもそれは明らかだ。

それからもう一つ気になったのは、斎藤さんも言うように、かなり斜めに渡る人が多いこと。フレームの外から現れてまったく自由なところへ向かっていくおじいさんとか、まっすぐ渡っているにもかかわらず横断歩道から完全にはずれて歩く人とか、長崎の横断歩道には全体的に開放感がみなぎっていた。


このおじいさんはフレームの外から現れて。 横断歩道を横切って直進していった。

大阪の場合

大都市大阪ではどうだろう。人が多いのでやはり歩くの速いのだろうか。関西代表ざんはわ大北さんに調査をお願いした。斎藤さんと同じようにムービーを撮ってきてもらい、僕の方で映っている人を追いながら時間を計測する。

 

大阪はどうだ。  

人の塊が動いていく。 そして渡りきれずに真ん中にたまる。

 

大北さんによる調査in大阪

大阪を歩く人たちのムービーから計った速さ。白線は15本。

選手 白線の数 タイム
若者(女)

15

10.10秒
若者(女)
15
10.00秒
若者(男)
15
11.14秒
若者(男)
15
11.71秒
カップル
15
10.60秒
おじさん
15
11.57秒
おばさん(小走り)
15
6.65秒
母と子
15
113.61秒
若者(女)
15
10.50秒
スーツの男性
15
10.80秒
平均
10
7.1秒

白線10本を渡る平均タイム 7.1秒

 

大阪は東京、長崎に次いで3位!

大北さんから送ってもらったムービーにはすごい数の人が映っていた。たぶん東京の調査よりも多いだろう。その割に速度が出ていないのは、人がある程度より多すぎると歩きにくくなるのかもしれない。ごちゃっとした集団がまとまったまま一斉に移動する感じが独特だった。以下、ムービーを解析していて気がついたこと。

・歩行者と自転車が入り交じっているが、ぶつかることもはみ出すこともなく一定ペースで動いていく
・信号が変わりかけて、もう渡りきれないと分かっていてもとりあえず真ん中まで渡る。そこで待つ

すでに人口密度と歩行者の速さの関係がだいたい分かってきた。これもすべて定量化のなせる技だ。最後にもうひとつだけ調査をしてより確かなものにしたい。


 

 

 
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