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ひらめきの月曜日
 
今こそプリントゴッコでフルカラー印刷を

コピー原稿を製版するときはフィルターをかける。このフィルターの名前がズバリ「フィルター青」。

フタをおろして、この穴の部分にランプの傘をセット

ランプは使い捨て。何とか活用できないかとマジックで顔などを書いて余計捨てづらくしていた子ども時代よ

プリントゴッコといえば、ピカッ

本体に原稿を、本体フタの部分にマスター(製版するシート)を差し込んで製版の準備は完了。あとはランプを乗せてフタをぎゅっと上から押すと版ができてしまうのだから簡単だ。久しぶりでも説明書を読まずに使えちゃうのだからやっぱりすごい。

ところでプリントゴッコといえばやっぱり「ピカッ」だと思うのだが、いかがでしょうか。私がプリントゴッコを好きだったのはこの「ピカッ」があったからだと思う。

プリントゴッコを使ったことのない方にとってまったくとりつく島のない話になってしまった。ランプを乗せた本体を押して製版するときに「カッ…カリカリカリカリ」という音と一緒にフラッシュのような光が出るのだ。

プリントゴッコの製版の仕組み、熱転写をするときの光なのだが、子どものころはこの製版の瞬間を直視しないように父にいわれてきた。

「ピカってするぞー!」と父がいうと、妹といっしょにワーっと隣の部屋まで走っていって布団をかぶって父の「終わったよー」という声を待った。

20年のときを経て、製版時に目を開ける

当時は本気であの瞬間を見ると目が見えなくなってしまうと思っていた。ピアスから垂れた糸を引っ張っても失明するし、タンポポの綿毛が耳に入れば当然耳は聞こえなくなる。すっかり全部信じていた。子どもってビビった生き物だなあと今になれば思う。

……あれっ?

2006年に年賀状をプリントゴッコで刷ったと前ページで書いたが、そういえばそのときも私は製版するときに目をつぶっていなかったか。そうだ、つぶってた。つぶってたつぶってたよ。

おそるべし、子どものころの習い。

今回はプリントゴッコに花を贈る企画。ここは祭りに乗じて製版時に目をつぶらないという初体験をしてみようじゃないか。子どもの頃の私を驚かせたい。

いざとなるとなんだか緊張します。では、せ・い・は・ん! ピカッ……カリカリカリカリカリ。

うおー
……おや?
残る2版も目を見開いて製版。そしてシアン、マゼンタ、イエローのインクを載せる。あとは刷るだけ!

写真のフラッシュ以下

とっちらかった部屋が目立つばかりではあるが、記念の瞬間は連写で写真にもおさめた。それが上の2枚だ。そんな写真まで押さえた瞬間の感想は、「えー」だった。

そう、私が恐れていた光は全く殺傷力を持たないものだったのだ。むしろ優しいくらい。写真のフラッシュのほうがまだ目に残る。そうだったのか……。

明らかに散らかした部屋の中でわざわざ撮影するような写真ではなかった。子供のころの私にこの写真を見せても、どっちかといえば指摘されるのは部屋の汚さではないか。

いや、もう部屋が汚いことは忘れよう。いよいよ作業のキモ、印刷の開始だ。どんなフルカラーが生まれ出るのか。部屋は汚いままで作業は続く!



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