まずは昇り龍の正統派・「角龍」だ。これも勝手にそう呼んでいる。なので業者に「角龍ひとつ」って言っても注文できないので注意。
その名の通り、角張ったボディを持つ昇り龍。多くの場合一直線に天に向かって昇っており、まじめな印象を受ける。その品行方正な登りっぷりにやや食い足りなさを覚えるかもしれないが、昇り龍鑑賞の王道はこの角龍にある。「昇り龍鑑賞は、角龍に始まり角龍に終わる」などとも言われ、そのシンプルだが力強い造形はいつの世も昇り龍鑑賞家の心をとらえてはなさない。単純が故に奥深い、それがこの角龍の特徴といえるだろう。
最上部でくるりと鎌首をもたげるさまはかわいらしく、昨今若い女性鑑賞家の人気を集めてもいる。左の写真のケースでは、大小2匹の角龍が、見張りをするように別々の方角を向いているの点が味わい深い。あと「角龍角龍」書いてたらなんとなく咳止めの粉薬に見えてきた。 |