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ロマンの木曜日
 
廃線で運転手デビュー

楽しすぎ

何とか無事にポイントを通過し、ふたたび加速。ここから折り返し地点までの約5km、北海道の原野をひとり旅です。

途中の踏切で止まろうと、ふたたびブレーキを強く踏んだのですが、クルマと比較するとまったく効いていないかのように、トロッコはスーッと前に進んでしまいます。最終的には停車できるのでブレーキが壊れているわけではなく、列車というのはこんなにブレーキが効きにくいものなのか、と驚きました。

踏切のない直線部分では、アクセルを全開にしてみました。エンジンがうなりを上げて加速、実際は時速20キロくらいだと思いますが、目線が低いのと屋根がオープンで風を顔に受けているのと、それからいちばん肝心な車輪がレールとこすれ合う音が高まって、かなりのスピード感。


踏切ではこちらが一時停止 全開で加速!

柵も何もない橋を渡る あまり高くなくてよかった
木のトンネルをくぐって カーブの手前で少し減速
ふたたびスピードを上げて 森の中を走り抜ける
楽しい、楽しすぎる! あっという間に折り返し地点に到着

 

やっぱり運転手になりたかった

実際は20分程度かかっていると思いますが、気持ち的にはあっという間に折り返し地点に到着。

ここでは線路がループしているので、トロッコに乗ったまま方向転換ができますが、スタートの駅からずっと単線なので、同じ時間帯に出発した人々が全員折り返し地点にたどり着いてから復路の出発になります。

そして、車輪がレールの継ぎ目を越える音を聴いたり、流れる風景を眺めたり、少しだけ集中力を高めて踏切の手前でブレーキをかけるタイミングを計ったりしながら、スタートした駅に戻ってきました。

これは楽しい。

なれたかどうかは別として、やっぱり僕は子供のときの夢のまま、運転手を目指していた方がよかったのかも知れない、とさえ思いました。


そういえば橋の上は徐行です

いちばん大きな踏切 あれ、もう終着駅?
人生でもっとも早く過ぎた40分だったかも 最後は電車でGo!的な面白さも(10cmくらいオーバーした)

というわけで、往復で約40分の運転体験でした。

何度も書きますが、これは本当に楽しいです。何というか、理論じゃなくて本能に直接はたらきかけてくる楽しさだと思いました。大げさでなく、これを目当てに北海道まで来て本当によかった、と思いました。

欲を言えば、途中に駅があるとか(停まってもいいし通過してもいい)、もう少し高い鉄橋やトンネルがあるとか(でもスリルという要素はいらないかも)、手でアクセルとブレーキを操作できるとか(本物の電車と同じように)したら、さらに面白くなるのかもしれません。また、廃線跡は日本中あちこちにあるので、いろいろなタイプのトロッコ運転路線ができたらいいなあ、などと思うのは贅沢ですかね。



トロッコ王国美深

北海道中川郡美深町字仁宇布
TEL 01656-2-1065

すばらしい時代

電車の運転が夢だった子供の頃から30年近く経って、今ではリアルにしろバーチャルにしろ、運転を体験できる方法はいくつもあります。その中でも数キロ、十数分にわたって本物の線路の上を自分だけで運転できる、なんて場所はほかにはないのではないでしょうか。

本当にいい時代になったものです。

自転車型も楽しそう

 
 
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