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ひらめきの月曜日
 
家にある「いらないもの」の正体がみえた

持って来たものと同じものが出るふしぎ

ガチャガチャを使った物々交換で起きた不思議、それは

持って来たものと出てきたものがなぜか同じ、というケースが多かった!

ということ。お伝えしたとおり、みなさんの持って来たいらないものには携帯ストラップや根付などが多かったわけだがそれは全体の約10%。残る90%は種類もまちまちなはずだ。

例えば、全体で1つしかなかった物としては以下のような物が。

ミニちょうちん、試供品シャンプー、ラバーバンド、ボトルストラップ、ミニポーチ、紅茶パック、cpu、メモスタンド、サビ止め油、ソース入れ、熱さまシート、ホットアイマスク、しおり、クリームしぼりぶくろ、さいころ、パチンコの景品の金、サハラ砂漠の砂、応募券、鏡、プチプチ、お香、くつひも、工作キット


スーパーで売ってたというサハラ砂漠の砂。砂漠ってスーパーに売ってんのか! 唐突にも程がある、ばね

これだけじゃない。

電球、ピルケース、カイロ、防犯ブザー、クリップ、シール、ゲーム、石膏の首、ウェットティッシュ、エチケット袋、はんこ(沖田)、コイン、ガム、ヘアバンド、ポケットティッシュ、万歩計、なんかよく分からない機械、ポチぶくろ、石鹸、スポンジ、メガネたて、マスク、iPodケース、コーヒーフレッシュ、カードストラップ、ペッツ、うまいぼう、栓抜き、てぬぐい、コーヒー無料券、コットン、マッサージ棒、おしゃぶり、ゴルフボール、ばね、鉛筆のキャップ

どこの国のフリーマーケットだ。雑多すぎてうろたえるラインナップ。

これだけの種類のものがあったにもかかわらず、持って来たものと入れたものがかぶるという現象が多々見られたのだ(ちなみに上に羅列したものは全体で1つしかなかったのでさすがにかぶることはありませんでした)


ソース入れるやつ。豚さん型のは初めて見た くつひも。「いらないもの」の奥深さを改めて感じる

202回のガチャガチャ中、13回が同じもの!

イベント開催中にすでに持って来たものと同じジャンルのものを引き当てる方が多いなあ、とは強く感じていた。ただそれは、同じものが出たという希少なイベントを印象強く感じていただけかもしれない。

冷静にカウントしてみようと撮影した写真(写真は持って来てもらった物と出てきた物を連続して撮っていました)からその割合を調べてみた。

ガチャガチャが行われたのは全部で202回(※)。そのうち同じようなものが出たのは13回であった。5%以上の確率だ。どうなんだろう、これって高いんだろうか。高いですよね!

※もってきてもらった商品129個に対してガチャガチャの回数202回は変な気もしますが、これは同じものをいくつも持ってきてくれた方が多かったことや、ライターが手作り品をいくつか入れていたこと、いらないものをもってき忘れてガチャガチャだけした方が何人かいたことなどなど事情があってのことと目をつぶってくだせえ。



かわいいぬいぐるみを入れたら→ かわいいぬいぐるみが出てきた!

車のおもちゃとクマを入れたら→ 車のおもちゃと、ヒトが出てきた!

入浴剤と石鹸入れたら→ まんまと入浴剤と石鹸出てきた! ぴゃー!

しかも出かたに気が利いている

私が「同じものが!」と騒いでいるのには訳がある。なんだか、同じものが出るにしても出かたがしゃれている物件も何件かあったのだ。

出るたびに現場は「えー!」「うわー!」である。


例の「おーいお茶」のオマケのあぶらとり紙を入れたら→ 「おーいお茶」のオマケの根付が出てきたー! えー!?

「ガチャガチャにガチャガチャが入ってると面白いだろうなと思って」とガチャガチャを持って来てくれた方には→ 「ガチャガチャにガチャガチャが入ってると面白いだろうなと思って」とガチャガチャを持って来てくれた方のガチャガチャが出た! 2人、早く結婚したほうがいい!

当然ストラップを入れるとストラップが出る

この流れから行くと、OK、みんな分かるよね。そう、 キング オブ いらないもののストラップを入れるとストラップで帰ってくるということを。

全202件のガチャガチャのうち、5件が「ストラップを入れたらストラップが出てきた」というケースであった。ああ、もう確立を計算するのはやめよう。とにかくそういうことなんだ。


おどろおどろしい根付を入れたら→ どシンプルなストラップが出た。「あー……」

根付2つにその他もろもろ入れたら→ 根付2つにその他もろもろが出た

おそるまじいらないものスパイラル。最後の方はもう「なんだか怖いわ」という粋に入っていた。

いらないものをみんなで持ち寄ってガチャガチャに入れると、入れたものと同じものが出てくることが多い。

こうして冷静な文章にすると、だからなんだという気持ちがももくもく湧き上がる。いらないものから派生した情報だけに、きもちよくどうでもいい。

こんなレアな発見ができるのは当サイトだけだと胸を張る気持ちです。



「いらない」という言葉がほめ言葉

イベント中、このガチャガチャの半径1メートルでは「いらない」というワードが褒め言葉になっていた。

まず、持って来てもらったものを受け取った私のコメントが「これはまた、いらないですねー!」で、ガチャガチャをして出てきた物を見た参加者の皆さんのコメントが「うわっ、いらなっ!」。それでいてみんなニコニコなんである。

いらないものを囲んで大量の大人がおもしろがっているんだから、レジャーとしてこれはかなりエコなんじゃないか。

これからはみんなもっと節電とか節水と同じレベルでいらないものをちやほやするといいと思う。というわけで、最後は会場でみなさんが見せてくれた「いらなーい」という充実した表情でお別れしたいと思います。

セイ、いらなーい!(いい意味で!)

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