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フェティッシュの火曜日
 
陶器市で競艇ボートに乗る

さまざまなブース

これまでは陶器と競艇の二本立てだったが、ここに乗っかってるさまざまなブースがさまざますぎておもしろい。ゆるい、と言っては何だが脱力しすぎて脱腸する。脱腸しながらミッキー・カーチスを待つ。


白バイにまたがってみてあまりの感慨のなさがおもしろかった警察ブース

警察のブースがおもしろい

警察のブースがおもしろい。多分警察がまじめな商売であるからこそおもしろいのだと思うのだが、まあ何やってもおもしろい。

陶器市なのに麻薬防止PRバスがどでーん、とあってびっくりしてたらオープンと同時に「もう入っていいの?」とお母さんが入っていって「あらー。」「へー。」と麻薬にため息をもらしていたり。

「麻薬防止」とか「事故をなくそう」と書かれたティッシュ、ステッカー、メモ帳などのノベルティがすごい勢いでなくなっていったり。常滑の人たちは警察がすき。どっこいおれもすき。と、小さくガッツポーズをした。

なぜかオープンと同時に「薬物乱用防止PRバス」に入っていったお母さん
バス内で一番やさしい展示がこれ。他はちょう危険。

 

パトカー試乗会ははたらくくるまファンの子供たちに大人気

エンタメとしての逮捕とその後姿

さっきの白バイはいいんだが、パトカー試乗会はまずい気がする。運転するんじゃなくて乗せられる側じゃないか。

大人になってパトカーを運転する側の努力はけっこう厳しいけれど、後ろに乗るのはたぶんたやすいと思うぞ、と心の中でぐっと思う。

楽しそうなファミリーが警察官に誘導されてパトカーの後部座席に乗っていく。だが、家族を乗せて走り去るパトカーの後姿には、圧倒的な哀しみが漂っていて胸騒ぎが止まらなかった。


ブーン。と家族連れがパトカーで連れ去られる光景はすごいぞ。

このセントレアキャラクターの小ささは。こういうのって誰が入ってるんだ
郵便局の謎の販売物「カニ10円」

 

「ここからここまで全部ください。」
「いいんですか!?280円になります!」

ターゲットの広さが脇を甘くしている各ブース

普通に切手シートなども販売していたのだが、郵便局のカニ10円なるアイテムに心奪われてしまった。

「ここからここまでください」のセレブ買いを生まれて初めてさせてくれた。怒られるかもと思ったが、大いに喜ばれて「じゃあこっちのキャンディーも…」と布を丸めたキャンディー10円なるものもわしづかみにして買った。

わしづかみがセレブ買いなのかどうかは疑わしいところだが、貴族の気分でしめて280円也。買っておいてなんだが、これは一体どういう意図で販売しているのか本当に分からなくなった。

なぞのパンを試食してうまいとか匂うとか書くブース
こちらの旨味が少ない本気調査に女子高生の厳しさを知る
陶器に混じり携帯を販売するブース。売れるのだろうか。
歯科衛生ブース。衛生士が若く、なんだか軽く見ていたのだが

 

「おまえの歯垢のここが悪い。」と

歯科衛生ブースにて羞恥心のめばえ

文化祭とかこんな感じだったかなあ、と本気なのか本気じゃないのかわからないブースめぐりを楽しむ。うっかり気を抜いた感じが心地いいのだ。

調子に乗って歯科衛生のブースで歯垢調べ。今度はこっちが気を抜いていた。自分の歯垢に潜む虫歯の菌がモニターに大写しに。しまった!と思うがもう遅く、若々しい衛生士さんに公衆の面前でこりゃダメだ、と。朝5時に起きて常滑に行って歯垢をダメだしされるとは思いもよらなかった。

不動産とぬり絵。間取り図とか塗るのだろうか。
さっきのところで携帯を買ってる人がいた!バンザイ!

元締めの本部もこれがまたゆるーっとしたいい空気を醸し出していた

ステージも盛りだくさん

ブースを回るだけでも忙しいのだが、ステージも30分交替くらいで展開されていてチェックするのに忙しい。一体いつになったらミッキー・カーチスに辿りつけるのだろうか。


子供たちが今っぽいダンスを披露する。テレビで見かけるものにはない、キレのなさがリアリティ溢れるキッズダンス。
ネットでも話題だというドラゴンズのマスコット「ドアラ」はふてぶてしい演技がおもしろく、会場も大うけだった。
気になってたみなリンピックは子供が風船を割っていた
金・銀・銅の招き猫(常滑だから!)を目指す子供たち
そしてまだかミッキー・カーチス
ミッキー・カーチスはまだか

ミッキー・カーチスは…

ミッキー・カーチスにごめんと言いながら会場をあとに

開場からいたのだが、盛りだくさんすぎてミッキー・カーチスには辿りつけなかった。記事にしなかった部分も相当なので、ミッキーを見た人の体力が計り知れない。ところでこれを読んだミッキーが気をよくして、大北くんにぜひプライベートライブを…という展開になったら恐縮するのでもうミッキーのことは書かないでおこう。

名古屋の友人はやっぱりしょぼいイベントだよなーと言っていたが、よそ者からすると大変愉快だった。競艇と陶器というだけで変な感じなのに、そこに地域のゆるっとしたなめこにまとわりついたものみたいなのが味わい深かった。

とはいっても、ビシッとまとめたり、これといった解釈もできなかったのだけれど、常滑の雑多な力がみなぎる感じは十分味わえたのでよしとしたい。


 
 
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