実はマヨネーズがそれほど好きではない。
主な原材料は「卵、油、酢」なだけに、我ながら常々不思議に思っていた。(卵と油は大好物です)
酸っぱい物は果物でさえあまり口にしない私だ。となると、やはり酸味が余計なんだろうか。でも酸味ゼロのマヨネーズなんて売ってないし、それはもはやマヨネーズではないだろう。
じゃあどうするか。 はい。手作りすればいいんだと気が付きました。
(高瀬 克子)
ほぼ油
いざマヨネーズを手作りするにあたり、ネットで分量などを調べてみて驚いた。卵黄1個、酢大さじ1に対し、使用する油の量は150ccだそうなのだ。ほぼカップ1杯である。
マヨネーズって、大部分が油なんですね。
自分であれこれ工夫したマヨネーズを作る前に、まずは練習代わりと言ってはなんだが、通常タイプの物を作ってみようと思う。
なんせマヨネーズを作るのは初めてなのだ。いきなりアクロバティックなことをして怪我でもしたら大変です。
油が分離しないよう手早く混ぜないといけないらしいのだが、これがなかなか大変な作業だった。
いくら全力で混ぜ続けても、いつまで経っても固まってくれないのだ。
油を少しずつ垂らしては撹拌、垂らしては撹拌を30分近く続ける。徐々に固くなっているように思えるのだが、まだまだゴールは遠い。
いい加減に腕が痛くなり、「もういいや」と半ばヤケになって油をドバーッと入れたとき、それはいきなりやってきた。
完成したマヨネーズは市販の物よりだいぶユルユルで、色もかなり黄色かったが、私が目指したマヨネーズそのものであった。
うん、これなら「マヨネーズの味しか残らないよ! 酸っぱいよ!」ってなことにならずに済む。
よし。基本は理解した。最初はユルい状態でも、油の量が増えればちゃんと固まってくれるのだな。(たぶん)
あとは酢や油をそれぞれ自分の好きな物に代えて、あれこれ試作するのみである。