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ひらめきの月曜日
 
近所の商店街の旗でかばんを作る

旗、でかい

さて、手にした商店街の旗。歩きながら眺めているのと違い、実際持つとすごく大きくそして意外に分厚い。ぴらぴら風になびいていると思っていたがさすが外に吊るすだけあってしっかりしている。

測ってみたらだいたい120cm×60cmあった。7枚ももらったのでかなり生地面は広い。かばん2つぐらい余裕で作れそうだ。

今回はこの旗まるまる1枚を使った大型の買物袋と、FREITAGやdemanoといったおしゃれな廃品かばんの定番の形ともいえそうなメッセンジャーバッグを作ることにした。


家の外にある物って家の中に持ってくると途端に大きくなるよね 文字もでかい

久しぶりのミシンに戸惑ったが旗は思いのほか布として扱いやすかった。4辺がすでにかがってあるのでペラ布として端を始末せずに使えるのだ。まさか旗がカバン作りに向いた素材だとは。2つあわせて5時間ぐらいでできてしまった。

白い布に印刷してあるのか、白い部分は柔らかく、色の部分はインクで(?)やや固い。固い部分にミシンを進めるとシャクシャクという今まで縫った布では聞いたことがない音がした。

商店街の旗を縫うとシャクシャク音がする。人生でちょっと触れ合えそうにない情報ゲットだぜ。


4辺すべてすでにきれいに始末してあるから楽 シュアクシュアクシュアクシュアク縫い進める

そして、できた! メッセンジャーバッグ。文字をあえて逆さに配したよ

あらー、いいじゃないのー

思ったよりもきちんとしたものができてしまって自分で驚きだ。

「あらー、いいじゃないのー」
「いい色ねえー」

心の中のおばちゃんたちが寄ってきてはかばんを褒めていく(おばちゃんてよくかばんを褒めあってるよなというイメージから)。 1枚布の1面柄をカットしてひとつのかばんを作るという感じはメーカー物にもひけをとってないと思うのだが親ばかか。

買物袋は大きく作って自宅で洗濯物を運ぶ袋にするつもりだったが、家で使うだけなのはちょっともったいないとさえ思えてきた。よし、持って買物に行くぞ。

商店街の旗で作ったバッグで商店街でお買物。これって流行の地産地消じゃないか。なんか違うな。


あら、すてきなエコバッグ あそこにぶる下がってた旗なんですよ

大変だ、これは輸出だ

1ページ目でかばんを見せてくれた春日井さんにも自慢してみた。持ってすぐ「あっ、軽い!」という。

なんでも、FREITAGのかばんは丈夫な分やや重いのだそうだ。おお、巨頭との差別化も図れたぞ。うちの近所がチューリッヒに、バルセロナに並んだ……!

外で写真を撮りながらもさらに感心し続けていると、外出先からちょうど編集部の工藤さんが帰ってきた。聞けば、遠目で見て普通のかばんだと思ったそうだ。

「漢字が入ってるし、これ外国でうけるんじゃないですかね」

あっ、確かにそうだ! これはもしやすぐにでも販売にこぎつけるべきなんじゃないか。

早急にうちの会社でも商店街の旗を集める専門の部署を立ち上げるよう訴えてみなければと思います!


ひもの部分がツートンカラーとなっております 海外に売り込むか

旗があったらじゃんじゃん作るべき

うまくいってしまってかえって改めて文字としてレポートすることがなくなってしまった。みんな旗があったら、もうじゃんじゃんかばんを作るべきだ。

そういえば、布の旗って商店街の旗以外にものぼりやタペストリーでいくらでも見かける。国道沿いのファミレスや回転寿司の周りなんか布放題だ。

以前、まちウェブマスター林さんが記事で街ののぼりを撮り集めていたが(こちらのページ)、今となっては全てかばんの素材に見えてしまう。

しばらくはその辺の布を見かけたら、どの部分を表に出すかなどなど頭の中でかばんの素材として切り出す想像をして過ごします。

ちらちら写真に写っていたのはニフティ近くの大森の商店街の旗。かばんにするならさりげなくキャラ部分をフィーチャーする感じだな……(頭の中で裁断中)。

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