●続々と登場するむせさせフーズたち
思った以上の強敵だった古賀さん。そんな古賀さんをむせさせるべく次に繰り出したのは、ところてんだ。
ところてんそのものは特段むせやすいというわけではないのだと思う。ただ、このところてんにも添付されているように、三杯酢のタレがかなりのむせやすさを弾き出す。そして、すすりこむという食べ方がむせやすさに拍車をかけるのだ。
こういう分析はできている。さあ、古賀さんと私とがむせたかどうかご覧いただこう。
結果は、2人ともむせレスだ。私も特に我慢したというわけではなく、自然に食べたのだがむせなかった。古賀さんへの対抗意識が、知らず知らずの間にむせ耐性を高めているのかも知れない。
さあ、続いては固体ではなく、液体で攻めてみたい。
ウイスキーである。濃いお酒というものは、むせさせ性能が高いのではないかと思う。そのため今回は水割りやロックではなく、ストレートで飲むこととした。
2人とも普段そんな飲み方はしないということも、むせへの期待を高まらせる。さあ、どうだろうか。
ここも2人ともセーフだ。
ただ、古賀さんにはむせの兆しのようなものが見える気もする。対しる私は、むせなかったことを確認してニタッと笑っている。どうやら何か立派なことを成功させたと勘違いしているようだ。
ところてん、ウイスキーと沈黙が続く。続いてはどうだろうか。
今度の刺客は黒酢だ。
調味料として使う場合も多いだろうが、今回は原液で飲むという形を取りたい。最近は健康のために飲んでいる人もいるようだ。実は実家の母が飲んでいて、帰るたびに私も黒酢を勧められて飲まされているため、経験値は豊富なのだ。
ここは自分の得意とする土俵に持ち込んで、むせ勝負に勝ちたい。まずは私からご覧いただこう。
おかしい、むせたぞ。
そうだ、よくよく考えてみれば、実家で黒酢を飲まされるたびにむせていたではないか。経験があるからと言って、別にむせない力が身についているわけではない。
しかしそれは黒酢のむせさせ力の強さの裏付けにはなるだろう。古賀さんは黒酢をそのまま飲むのは初めてだという。ここは古賀さんもむせることでドローに持ち込みたい。
初黒酢が古賀さんをうならせた。テンションを高めて一気に飲む。飲み終わって一瞬、なんでもなさそうに見えたあと、かすかにむせた古賀さん。やった!
でもなんだかうれしそう。あと、明らかに私の方がむせ具合が派手だ。
この勝負もやはり私の負けと言わざるを得ない。なかなか決定的なむせを見せない古賀さんが、ゲームの中ボスくらいに思えてきた。そんな古賀さんをはっきりとむせさせる食べ物は繰り出せるのだろうか。