いよいよ計量
同じ色の断片をまとめて重さをはかる
いや、冗談です。重さだけでは意味がわかりません。
●割合を求めていく
こうして1頭1頭、白と黒の重さをはかり、その比率を求めていく。そうして集めた30頭分のデータから、「ホルスタインの白い部分と黒い部分の割合とは?」という問いに、こたえをだすのだ。
それではまず、代表的な何頭かについて調査の結果をご覧いただきたい。
やはり黒の見た目に与えるインパクトが強いようだ。数字以上に黒くみえる。 ちなみに白4割、黒6割という比率をゴマで考えてみた場合、
このような感じになる。 ぼくは、これくらい黒ゴマがあったほうが好きだ。
ホルスタインの平均的な白黒比率とは!
ゴマは関係ない。
さて、今回の調査から得られた白黒分布が下のグラフだ。
黒い部分が21〜40%の牛が全体の3割以上を占めており、分布は白寄りに傾く結果となった。ホルスタインの象徴たる黒のまだらだが、多いよりも少ないほうがむしろホルスタインらしさを強めるということか。なんか格言とかにありそうな話だが思いつかない。
そして今回の調査から、ついにホルスタインの平均的な白黒比率が求められた。 はたしてその数字とは……
絶妙なゴマのバランス!
さらに、その黄金の比率を持つ牛が、なんと撮影した中に1頭だけ存在していたのだ。刮目せよ!
美しい!!
どうだろう。まさにぼくらが思い描くホルスタインの姿ではないだろうか。顔のあたりのラインどりといい、中央部を占める黒のまだら具合といい、まさにスタンダード・オブ・NYU-GYUといえよう。
最後で思わず力が入ってしまい、やや恥ずかしい。やってるうちに楽しくなってくるから不思議です。 ところで、何頭もの牛を切り抜く最中で得られた、たとえば耳の内側は必ず黒いとか、尻尾の先は必ず白いとか、どちらかといえばこれらのほうがまだ役に立ちそうな情報なので、ご報告しておく次第です。 あと、最後まで「白黒はっきりつけてやるぜ」と言わなかったのは、われながら立派だと思いました。
黒2%