眼が光る。そんな単純な事が怖くて、格好良くて、面白い。目が光るだけでただ者じゃなく見える。例えば、目が光る先輩が高校にいたらどうだろう。
「先輩!おはようございます!」
「おう、おはよう。」
僕は村田大二郎、16歳。高校1年の男子だ。
「村田、今日の部活は大会のセレクションやるぞ。1年でもチャンスはあるから気合い入れてけよ!」
「はい!」
先輩は野球部の先輩で、サードを守って4番を打っている。1年からレギュラーだったそうだ。先輩は野球も上手いし、それを鼻に掛けたりしないし、後輩にも必要以上に威張ったりしない。理想の先輩ってこういう人なんだろうなというお手本みたいな人だ。だから僕も出来るだけ先輩を見習おうとしてるんだけど、一つだけ無理そうな事がある。
目が、光ってるんだ。 |