テンピュールを買った。 NASAの研究グループが開発したことで知られる、あの有名な安眠枕だ。
使ってみたらこれがすこぶる気持ちいい。やわらか気持ちいい。
朝、目覚めてからもしつこく顔をうずめたり、ひとしきり揉みしだいたりした挙句、後ろ髪を引かれる思いでベッドから出ている。できればもう少し長くテンピュールにさわっていたいのだ。
そこで、毎日の通勤電車の中で、テンピュールを使って眠るウマイ方法を思いついたのでご紹介します。
(text by 榎並 紀行)
テンピュールを持ち運べるようにします
眠りが浅くてお困りのアナタにはぜひ、テンピュールをおすすめしたい(って今さら力説することでもない気もするけど)。本当に気持ちいいんだから! 朝目覚めたときの爽快感がまるで違うし「ぐっすり」眠るという感覚を味わえると思う。
そんなやわらかの権化、テンピュールをずっとずっと触っていたいと思ったのが今回の企画の動機だ。できれば、ず〜っとベッドの上でテンピュールとの蜜月を過ごしたいが、サラリーマンなので毎日会社に行かなければならない。ならばせめて通勤電車の中でだけでもいっしょにいたい。
だからといって、大きくてかさばるものなのでカバンにも入らないし、枕を持ち歩くという行為自体もバカっぽくてためらわれる。
そこで、考えたのはテンピュールをモバイル化してしまおうということだ。枕に見えないような形に小さく加工して、持ち運びができるようにするのだ。
電車専用テンピュール「電ピュール」が完成!
とりあえずは持ち運びがしやすいようにと、小さくしてみた。思いのほかカッコいい仕上がりになったかな(と思う)。
お次に、裏側に3つほどの「輪っか」を取り付ける、輪っかの両端にはマジックテープも付けた。この輪っかが今回の企画には欠かせないポイントだ。
こうしてモバイル型のテンピュールが完成。電車の中で使うテンピュールということで「電ピュール」と命名した。
翌日、早速この電ピュールを持って通勤してみることにした。思惑どおりならば電車の中が極上の安眠スペースになるはずだ。