私、6月中ドイツに行っておりまして…というのはもう書いた。2回にわたってドイツの思い出を記事にし、毎日飲んだそのあかしをビール部につづった。そして、まったく前と変わらぬ日常に戻った。
寂しいものだ。帰国して1週間も経つと、在独中あんなに鮮明だったもの、青い空や広い街路、古い街並み、食べた食事、飲んだビールが、どんどん遥か遠い思い出になっていくのがわかる。
ああ、せめてあのビールの味を。あの乾杯の歓喜を、ここでいつでも蘇らせることができたら―
そう思い、「ドイツの乾杯アーム」を作成することにした。
なんのことだかわかるまい。
(乙幡 啓子)
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