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ひらめきの月曜日
 
待ち合わせスポットミシュラン

待ち合わせ5

新丸ビル・ガーデンテラス(東京、丸の内口)

 

等間隔にカップルが。
なんと、23時までやってまっせ。遠距離恋愛のカップルは今すぐここに集合だ!

日も傾いてきました。

もう日が傾いてきてしまった。待ち合わせだけで一日明け暮れるというのも面白い一日だ。

先ほどの空中庭園のリベンジと言わんばかりに、お隣の新丸ビルにやってきた。

こここそが、僕がイメージしていた空中庭園である。でも名前はガーデンテラス。ビルを取り囲むような大きなスペース。風通しも良い。カップルも多い。『新丸ビル7階のガーデンテラスで待ち合わせ』。なかなかいい待ち合わせスポットである。

まだあまりよく知らない恋人に、最初からジャブを入れておける場所だ。夜ならかなりこじゃれた、いけすかない男になりそうだが、昼間の待ち合わせならいい場所を知っている人ということで好感度アップではないだろうか。

夕方に行ったら等間隔にカップルがいた。そういう場所である。

新丸ビル・ガーデンテラス(東京、丸の内口)

わかりやすさ :★★★★
駅からの距離 :★★★
ロマン度    :★★★★★
時間つぶし度 :★★★★

理想の待ち合わせ相手:
昼の待ち合わせなら、これからという恋人同士のための待ち合わせスポットだ。

 

待ち合わせ6

MARUNOUCHI CAFE(有楽町or二重橋)

 

自販機設備のある休憩スペース。自販機なのが嬉しいですね。
まさに老若男女が、という客層でした。いい場所だな。

何時間でも居たい場所

世界で一番落ち着く場所はどこか、と問われたら、今後この丸の内カフェをあげるかもしれない。それほどまでに、ここは完ぺきである。

まず、お店のようだがお店ではない。(管理人のような人はいるが、飲み物をオーダーしなければいけないわけではない)

4種類の自販機が併設されている。

雑誌、新聞読み放題。そしてふかふかのソファー。

インターネットも空いていれば自由に利用できる。

かつてこれほどまでにすべてがそろった待ち合わせスポットがあっただろうか。まさに、待ち合わせ、時間つぶしに最適な場所である。ただし、一つだけ難点が。

駅から少し歩かなくてはならない。土地勘のない、方向音痴の人ならたどり着けない可能性がある。でも、駅から遠いからこそ、この平静が保たれているような気もする。どうか数十年後もこのままで居てほしい。

MARUNOUCHI CAFE(有楽町)

わかりやすさ :★
駅からの距離 :★★
ロマン度    :★★★
時間つぶし度 :∞

理想の待ち合わせ相手:
仲のいい、丸の内・有楽町界隈に勤める男女のための待合室。

 

待ち合わせ7

Cappuccio Toa(銀座)

 

銀座駅地下鉄構内にある唯一の喫茶店なのだ。
閉店間際に行ったら、パンが1個105円だった。ラッキー。写真のアイスコーヒーとパン2個で430円。安い。

銀座駅構内にある唯一の喫茶店

今回登場する待ち合わせスポットの中でも比較的メジャーなスポットらしいのでだが、たどり着くのにかなり迷った。銀座駅はややこしい。

駅員に聞いたら、広い銀座駅構内(改札の外ではあるが)にある唯一の喫茶店がここだろいう。昔はその名も「待合室」という名の喫茶店だったのだ。待ち合わせ相手が迷いそうだったら、駅構内にある唯一の喫茶店ってどこですか? と駅員さんに聞いてみたらいいかもしれない。

駅にひっそりとあるこういう待ち合わせスポットが好きだ。

みんなほかに目的地があるのに、ただ待つため、もしくは時間をつぶすためにみんなが居る感覚。船の給油ポイントみたいだ。

Cappuccio Toa(銀座)

わかりやすさ :★★★
駅からの距離 :★★★★
ロマン度    :★★★
時間つぶし度 :★★★★

理想の待ち合わせ相手:
古い友達と銀座で飲む前に。昔付き合っていた恋人と再会する場所、というのはどうでしょう。

「来ないな、あの人」

待ち合わせする場所として街を眺めると、いつもの街が違って見えます。

携帯電話が普及して、待ち合わせ場所を指定する必要がなくなった。そうじゃなくても『○○改札前でね』と言えば事足りる。

そんな時勢を受けてか、近頃は「待ち合わせ」という文化が廃れてきていると思う。

いや、僕みたいな若者がそれを言ってはいかんと思うが、それでも僕が学生の頃は携帯電話なんて全員が持っているものではなくて、彼女が携帯電話を持っていなくて、そわそわしながら喫茶店で待った記憶がある。

不便だったけど、あの頃のああいう感じも悪くなかった。

ただの懐古的なまとめではなく、現在でもやろうと思えばできることなので、今度誰かと待ち合わせをするばあいは、何かとっておきの場所を指定しようかと思った。


おまけ

宣伝:この原稿中で登場した八重洲ブックセンターが
『今月の逸冊』というコーナーにエレベストを選んでいただきました。

7階のレジ前、建築コーナーのほかに、1階の入口そばでもエレベストがおいてます。

先輩の作家の著書に紛れて、僕の本も!

丁寧に推薦文まで!
八重洲ブックセンターの松下さんありがとうございました!!

 
 
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