ちょっと郊外に行くと目に付く「コンテナスペース」。物流用のコンテナを空き地に積んで並べて倉庫 として利用する、あれだ。あれがとてもかっこいいのでいくつか鑑賞しに出かけた。
(大山 顕)
■規格化されたものが並んでる、ってかっこいい
「コンテナスペース」と聞いて何のことか分からない御仁も、上の写真を見れば、ああこれね、と思うのではないだろうか。日本の、用途地域的に中途半端な場所に必ずと言っていいほどある。もはや日本の原風景だ。ぼくに「日本三景」とか選ばせたらコンテナスペースのある郊外風景を推すね。富士山とか宮島とかはもういいんじゃないかな。
小中学生のころ、校庭や体育館できっちり整列するのがどうも苦手だったぼくだが、人間以外のものがきっちり整列しているのを見るのは楽しい。
特にコンテナは、その大きさがISOで規格化された、まさに並べられるために生まれてきたような方々なので、その積んで並べられた整列っぷりは見事だ。他の追随を許さない。「積んで並べて」を今後「ツンベテ」と呼びたい。
もちろんコンテナの本来の使い方は、こういう倉庫としての利用でもなければ「囲まれてニヤニヤする」というものでもない。残念なことに。
本来は物流のためのものだ。現役時代はトラックに積まれたりフルコン船に積まれたり、キリンにつるされたりしていたもの。