長野堰用水円筒分水
高崎の駅前から車で5分程度のところに、かなり立派な円筒分水があります。
長野堰用水という水路を4方向に分ける円筒分水で、平地の住宅地の中に忽然と姿を現します。
この長野堰用水は流量も多く、円筒の直径も大きいので、水が流れ落ちるときの光景と音はかなりの迫力。
6月でちょうどかんがい期ということもあってか、住宅地の真ん中ですごい量の水がざぶざぶと流れています。
しばらく円筒分水を堪能したあと、ここから伸びる水路をたどって歩いたところ、少し先で見たことのないような光景に出くわしました。
水路のジャンクション
長野堰用水円筒分水で分けられた4つの水路のうちの2つがしばらく並走していてかっこいいので、たどって歩いてみました。
すると、少し先で別の水路が合流してきて、3本の水路が立体的に重なりあったまま、道路の下をくぐっています。
そして、橋の向こう側はさらにかっこいいことになっていました。
何と2本の水路の間に高架の水路が配置され、まるで首都高速やモノレールのような雰囲気のところを水がどんどん流れていました。
こんな光景、今までに見たことありません。かっこよすぎる水路配置。
さらに、この先で3本の水路がそれぞれの方向に分かれて行くのですが、その分岐の仕方なんてまるで首都高速の箱崎ジャンクションのよう。真ん中の高架水路の微妙なS字にしびれました。
もはや円筒分水とはあまり関係なくなりましたが、ついでに見つけたにしてはあまりにすごい光景に、本来円筒分水だけでまとめる予定だったこの記事の、もうひとつの目玉として紹介させてもらいました。
ダムだけなんて言ってられない
水を制御する構造物は全体的に美しい仕上がりのものが多いですが、その中でさらにいろいろな仕掛けが存在するなんて、これからは用水路も要チェック対象にしなければならないかも知れません。
嬉しい悲鳴。