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ひらめきの月曜日
 
濃いジュースをタレとしてあがめる

おなじみのジュースが大変なことに

実は今回は意識的に野菜ジュースは外している。野菜ジュースというのはすでに私の中で「ジュースではなくサラダ」というイメージができあがっているからだ。「ジュースではなくタレ」という方向とは別の道を行っている。

しかし、コンビニでこの野菜ジュースを見つけたときばかりは、これだ! と思った。


充実野菜 野菜&ヨーグルトミックス
280ml 137円

20種類の野菜と4種の果実にヨーグルトををミックス。

野菜汁50%+果汁45%+はっ酵乳5%=100% と、どういつ理屈なのかよくわからないが密度がぎっしりなことは分かる。

とろーっとして、にんじんが演出する個性的な味わい

おなじみの野菜ジュースだが、冷静に考えるとかなりすごい。だって、野菜、果物とそれで十分濃いのに、畳み掛けてヨーグルトである。勢いだけで言ってみれば泣きっ面に蜂だ。

テンション的にはウスターソースとか作り出す勢いの多彩な原料。つまりこれこそタレなんじゃないか。

と、ここでランチタイムです

ニフティのある大森はカレーの店が多く、ランチはよくカレーを食べるのですが、ちょっと食べ飽きたということで今日はファミレスへやってきた。

サラダとパスタを注文したのだが、やってきたサラダにドレッシングがかかっていなかったのだ。


あれ、これ何かけて食べるんだろう

おや、タレだって。これじゃない?

かけてみたよ

ヨーグルトを使ったサラダって結構ある。子どものころ給食のメニューにもあったのを思い出す。

タレのつぼから、ツーっとまわしかけたとたんにヨーグルトのかおりがしたのだが、不自然な気はしなかった。うん、おいしそうだ。

で、食べた。美味しかった。生ハムが。

そう、生ハムがしょっぱくて、むしろ生ハムがタレの役割を担ってしまっていたのだ。ジュースはやはりかおりだけでほとんど味はしなかった。

「飲むとすごい濃い味なのに、タレとしてかけるとぜんぜん味しないね!」と、同行の編集部橋田さんもびっくりしている。でしょ、でしょー!

濃いジュースはタレなのか
 ・生ハムのようなしっかりした味と戦わせてはだめだ
  →やっぱり、タレじゃなくてジュースである

なお、通常こちらのレストランのサラダにはきちんと美味しいドレッシングがかかっており、タレのツボは特別に持ち込ませてもらったものです。いや、言うまでもないことで恐縮です。


仕方ない、残りは飲もう

泣きの一回、お願いします

まだだ!

大きな声を上げて、あともう1本だけ試させて欲しい。いいジュースをみつけたんだ。

最初にとりあげたビオックスもそうだったが、マンゴージュースというのは総じて濃い。きっと果汁にしたときに懸濁(水分に他の成分が溶け込むこと。専門用語でたるんだ企画に喝入れだ)しやすいのだろう。

その中でもこれはすごいよと勧められたのがこちらである。今度こそタレたれ!


順造選 トロピカルな味 マンゴ
200ml 252円

あえてマンゴー100%ではなく、マンゴピューレを50%使用してマンゴーの味わいを引き出すようにして作られているそう。

作っている方は氷を入れて飲むというほどの濃さ

「往年のネクターをさらに濃くしたような」というウワサのこちら。ああ、もう今日はこのワードを何度書いたことかと思うが、濃い。ラベルには冷やしてさらに氷を入れて飲むことが勧められている。常温で飲むのはほぼ無理という濃さだ。

今日のお昼はお弁当

昨日は撮影を兼ねて外食にしたが、今日はちょっと忙しくて外に出る暇がない。仕方ないのでお弁当を買ってすませることにした。


自席でお弁当、気ぜわしいけど仕方がない おや? リンゴにタレがついてるのか

おかずとご飯を食べ終わったところで、いざ

……。あっ、マンゴーかけリンゴだ!

ここへ来て、ようやくマンゴーの味わいがくっきり口にひろがった。タレだ。これはタレとしての役割を果たしている。やはり濃いジュースはタレであったのだ!

と、興奮しつつも気づいたのだが、これまではタレとしてのジュースそのものよりも、タレをかける対象がいけなかったのではないか。アイスは溶けるし、ピザや生ハムサラダは味のパンチが強い。

もしかして、最初からリンゴとか、そうだ、プレーンヨーグルトとかにかければよかったのかもしれない。

濃いジュースはタレなのか
 ・味の判別がつきやすいものにかければいける
  →場合によっては、濃いジュースはタレになる

やりきった。濃いジュースは、タレであった。充実感を感じる反面、どこか分かりきったことをわざわざやった感もいなめず、残ったジュースは凍らしてシャーベットにしてみたらどうかな、とか全く違う方向のことを考えている。


そしてタレというものの本気の濃さに気づく

「充実野菜」の検証でファミレスに同行してもらった橋田さんが、サラダにほとんどタレ(ジュース)の味が反映されていないのを味わってからいった。

「古賀さん、やっぱりタレってすごい濃いんだよ。逆に本物のタレをジュースみたいに飲んでみるってのはどうかな」

あっ。と思った。タレを飲むことを考えたら濃いジュースなんていくら濃いっていっても所詮はジュースだ。言われてみれば、ものすごくもっともで当たり前なことすぎてびっくりした。

タレの濃さははんぱない。改めて気づいた今回だった。飲まずしても分かるので、本物のタレを飲むのはまたの機会にさせてください。

最初、ジュースの濃さを驚きのポーズで表現しようとしていたのだが、無理だった


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