「TENORI-ON」という楽器が欲しくてたまらない。
光るボタンが碁盤状に並んでいて、押すと光の模様が変わる。そしてそれがそのまま楽譜になっているのだ。 言葉では伝わらないと思うので、詳細はヤマハの公式サイトを見てください。とにかくかっこいい!
それがたいへん欲しいのだけど、どうしても買えない。 そこでDIY精神でがんばろうとしたらぜんぜん違うものができたというお話です。
(text by 三土たつお)
抽選に外れた
「TENORI-ON」はいまのところ大変な品薄で、一月ごとに抽選で100台だけ売られている。先月それに申し込んだのだけど、残念ながら外れてしまった。
くそーー!
もう大変にくやしい。
そしてこの商品はいま大変な人気なのだ。当サイトウェブマスターの林さんも欲しいと言っていた。当時のたまごっち並みである(ほんとか)。ということは今後もどうせ外れるにきまってるのだ。
自作しよう
ないものは作るしかない。いますぐ作ろう。そう思った。
思ったのだけど、ポイントが二つある。まず実物はつくれない。作れるわけがない。だからブラウザ上で動くようなものを作るのだ。
もう一つ、「TENORI-ON」の見た目そのままなものも作れない。いろいろと怒られてサイトに迷惑をかけるかもしれない。だからエッセンスの一部だけを抜き出して、意趣を変えて再構成するのだ。
ボールが鍵盤の上を跳ねるのはどうか
TENORI-ONの機能のひとつに、バウンスモードというものがある。光の粒が画面上をバウンドして、そのたびに音を鳴らすのだ。実際に試してみると、まるで鍵盤の上をボールが跳ねているようで面白い。
よし、このアイデアをまねしよう。
動作イメージ
「TENORI-ON」では、光の粒がデジタルに跳ねる。どうせならボールがぼよんぼよんと鍵盤の上で跳ねるようなのを作ってみたらどうだろう?
作ってみた
動作イメージにしたがって作ってみました。
鍵盤の上をボールが跳ねる
「スタート」ボタンを押してみてください。ボールが落ちてきて、鍵盤の上で跳ねつづけるのが分かると思う。
※ぜんぜん「TENORI-ON」じゃない!とお思いの方へ。我ながらまったくそう思います。
では、ストップボタンを押してください。次は、ボールを3つ用意して、和音を鳴らしてみる。
ドミソ
スタートボタンを押すと、ボールが3つ落ちてくる。ドミソの和音なのだけど、跳ねてるうちにだんだんずれてくるのが面白いと思う。(ストップボタンで止めてください)。
ボールを自分で跳ねさせてみる
つぎに、ボールを自分で跳ねさせることができるようにしてみました。
クリックするとボールが落ちます。
スタートボタンを押した後、何もないところをクリックしてみてください。ボールが落ちて、いっかい跳ねて消えます。ダブルクリックすると、ボールが跳ね続けます。
ジャグリング(お手玉)で、地面にあるピアノを叩いて演奏する、というような大道芸があるのだけど、それに近いことがいちおうできます。ダブルクリックでボールを跳ねさせておけば、ベースをまかせることも!
TENORI-ONじゃない
最後、テンション高めでしめてみましたが、やっぱりこれはぼくの欲しいTENORI-ONじゃない。
なんだろう。おもちゃが欲しいけど買えないから、手元の材料で作ってみたところ、思ったのと違うのができてさみしい・・。そんな小学生男子のような気持ちを久々に味わいました。
でも抽選は当たらないだろうし(応募するけど)、しばらくこれを直しながら遊ぶぞ!とも思うのでした。