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土曜ワイド工場
 
メガネもずれる日本一の鍾乳洞


『メガネがずれていると間が抜けてみえるので、なるべくならずれていないほうが良い』という格言があるように、日常生活においてずれたメガネはダメな印象を与え、ときには不安すら感じさせてしまいます。そんな負のメガネずれ効果をたしかめつつ、逆にそれを効果的な演出として使いたいと、日本で一番大きいという鍾乳洞にでかけてみました。
まるっきりなんの話かわからない冒頭のご挨拶で申しわけありません。

櫻田 智也



メガネがずれた人は信頼できない

メガネがずれているだけで、その人はかなりダメな雰囲気をかもしだしてしまう。


これマジうまいんすよ!


すげー甘いんですよ!


知ってるから向こういけ! 
そんなきびしい言葉が口をついて出てしまうくらいこの人はダメだ。中腰っていうあたりもダメだ。「意地でも買ってやらない」という気持ちになってしまう。情報を発信するときにメガネがずれていてはいけない。ミルキーにはなんの罪もない。ミルキーはおいしいです。


飛び出すごぼ天が魅力的なうどん


いただきます!


この人もダメだ。一口目に必ず咳込みそうでダメだ。メガネ曇ったアピールがすごそうでダメだ。すくった麺が落ちたのに気づかず箸だけしゃぶってそうでダメだ。


ポスト最高!


意味不明すぎてダメだ。メガネがずれてるとか、あんまり関係なかったかもしれない。

 

メガネがずれた人、じゃがりこを買う


あれー、これもじゃがりこじゃないなー


じゃがりこならこちらですよ


ほんとだ、じゃがりこだ


あたためますか?


おねがいします


これはダメだ。仕事をしている人にメガネをずらしてもらえませんかと頼んだりしてはダメだ。

しかしここで、実直そうな2コマ目の店員さんの写真をみて、あることに気づいた。メガネがずれていることにより、むしろ一生懸命さや必死さが伝わってくる場合もありそうだということだ。メガネがずれるほど大変。直す暇もないほど大変。
メガネがずれた状態のダメさに着目して進めてきたが、これは記事によっては効果的な演出として使えるかもしれない。

 

鍾乳洞へ向かう

というわけで、鍾乳洞に行ってみることにした。
あまり有名ではない(と思う)が、岩手にはなんと日本で一番長い鍾乳洞がある。県北に位置するその洞窟は安家洞(あっかどう)といい、総延長23,000mにも及ぶそうだ。
いつか記事中で紹介できたらと考えていたのだが、上の説が正しければ、メガネをずらしてレポートすることで洞窟内のあらあらしさをよりグッとくる感じでお伝えすることができるはずだ。

日本一の鍾乳洞とずれメガネの可能性。ふくらむ期待を胸に、山を越えて車を走らせていると、


日本一の鍾乳洞・あっか洞 


よくみると、『20』の上からマジックで『4』。
さすが日本一ともなると、細かいことは気にせず油性の力で解決だ。


到着


そして現地にある看板をみたら、今度は『2』の部分を白いテープで隠して『あと0km』。さてはライフハックか。
日本一のわりにとぼけた雰囲気をかもしだしている安家洞。メガネがずれた程度のとぼけで対抗できるだろうか。いやちがう。とぼけるのが目的ではなかった。


 

 
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