乳首に絆創膏はる
走り方である。まず地面にかかとから接地して、足の裏すべてをくっつける。かかとから離して、最後につま先が離れる。
「足の裏をべたっとつけて走ってると『お、慣れてる』って思いますよ。それから、背筋は伸ばして走る」
短距離の早い人のイメージ(つま先だけつける、前傾姿勢)とは違うようだ。そして安藤さんから衝撃のアドバイス。
「マラソン走る人は乳首に絆創膏貼るんですよ。40キロも走ると服と乳首が擦れちゃって痛いから」
しかも2枚使ってばってんにするのがいいらしい。スポーツへの憧れがアブノーマルな姿でやってきた。どきどきしながら絆創膏を貼った。
「本気の人はもっと短いパンツはいてますよ」
というアドバイスのもと、半ズボンをまくり上げたがブルマみたいになった。小雨だった雨も徐々に激しくなり、大粒の雨になってきた。うまく見えるつもりが徐々におもしろになってきてないだろうか。僕はうまい人に見えてるのだろうか。
「見えますよ。雨の中で走ってるというのが相当本気っぽいですよ。ふつう休むじゃないですか」
ということなので目標は達成できたといっても過言ではないだろう。ブルマ、乳首絆創膏、ずぶ濡れ。相当本気である。どっち方面に本気なのか分からないが。
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