高崎でも100台
静岡に行った後に、高崎にも行く用事(→こちらの記事)があったので、ここでも自販機のダイドー割合を探ってみた。 静岡でも感じたのだが、知らない街で自販機を100台見つけるというのは非常に楽しい。 自販機は繁華街の表通りよりも裏路地にあることが多く、そういうところを歩いていると、目的地にただ向かって歩いているのとはまったく違った発見がある。 体験したことのない人にはわからないと思うが、自販機探しにはそういう独特の喜びがあるのだ。 だから100台くらいならちっとも苦にならない。
100台におよそ2時間
静岡でも高崎でも、駅前の繁華街だけではなく、住宅街や幹線道路でも調査した。 100台探すのにかかる時間はだいたい2時間程度だ。 高崎ではほかの取材をしながらだったので延べ時間ではもっとかかっているが、街の中心駅から一駅離れたところから調査をはじめて、歩きながら中心駅に向かって駅前の繁華街を調査してちょうど100台くらいになるというのが、静岡、高崎の自販機設置台数だった。 きっと日本の中核都市はだいたいそんなところではないだろうか。 では、高崎の調査の様子をごらんいただきたい。 高崎でのダイドー率はどのくらいだろうか。
高崎もダイドー
またまたざらっとした紹介の動画だが、高崎でもダイドーが多かった。
コカコーラ 29台 ダイドー 22台 伊藤園 9台 キリン 7台 サントリー 7台 acure 7台 アサヒ 2台 サッポロ 2台 JT 2台 その他 13台
こまった
高崎もダイドー率が高いとなると、もしかすると日本中でダイドー自販機が多いのかもしれない。 これでは静岡のダイドー率が高いという話が否定されてしまう。 居酒屋のマスターがした話とは食い違うし、実感として僕の生活圏内でダイドーの自販機が多いという印象もない。 もう一ヶ所、東京で調査してみよう。
大森周辺を調査
東京ではニフティのある大森から、都心よりの隣の駅である大井町までを調査範囲とした。 この付近は、大きなオフィスビルもあり、庶民的な商店街もあり、閑静な住宅街もありと、都内でも比較的バランスの取れた自販機設置台数だと思われる。 静岡、高崎と同じように徒歩で100台自販機を調査した。
東京はダイドーが少ない
東京は大森付近の調査結果は以下の通りだった。
コカコーラ 22台 サントリー 19台 アサヒ 11台 伊藤園 9台 カルピス 9台 キリン 7台 ポッカ 7台 JT 7台 ダイドー 4台 その他 5台
東京ではダイドーが9位と大きくランクダウンした。 2位にはサントリーが大きく躍進、そしてポッカが7台と圏外から6位タイに入賞した。 いつのまにかランキングレースのようになっているが、実際に調査をしていると、自販機業界のシェア争いが見えかくれするようで、僕にはそんなこと無関係なはずなのに勝手にドキドキしながら街を歩いていたのだ。 そしてやはり普段感じている通り、残念ながら東京のダイドー率は低かった。 思わず残念ながらと書いてしまったが、コカコーラやアサヒ、サントリーのようなガリバーを相手にがんばっているダイドーについつい感情移入してしまっていたのだが、健闘むなしくといったところだろうか。
結果よりも調査自体がおもしろい
これまでの調査をまとめると、自販機のシェアはダイドーが地方では高く東京では低いという傾向がありそうだが、今の時点で断言はできない。 静岡と高崎と東京(しかも大森付近のみ)の調査だけでは不十分だが、いずれにせよ、静岡県だけがダイドー率が高いというわけではなさそうだ。 よって、静岡の居酒屋マスターの話は正確ではなかったということになるだろう。 しかし、おかげでおもしろい調査をすることができた。 聞くところによると各地域によって自販機を設置する業者と飲料メーカーの契約の事情もそれぞれのようなので、今後も調査を続けて行きたいと思う。 なによりも、自販機を探しながら知らない土地を歩くのがとても楽しいので。