子供の運動会用に、と望遠レンズを買ったものの、年に数回しか出番が無く、もったいないと思っているお父さんは意外と多いのではないだろうか。
そこでオススメなのが、“望遠レンズで電柱を撮る”。 望遠による圧縮効果で、電線のぐちゃぐちゃ感が強調され、なにやらすごい感じの写真が撮れるのだ。
(text by T・斎藤)
● 圧縮効果
その前に、望遠レンズによる圧縮効果とはどういうものか、 最初にその原理を説明しておこう。
こちらは公園にて望遠レンズで撮ったアヒルの乗り物。 背後に鉄塔が写っている。 この写真では鉄塔がわりと近くにあるように見えるが…
このように、望遠レンズで撮ると手前のものと奥のものとの距離感をわかりにくくさせる(近いように思わせる)効果がある。
ちなみに上の2枚の写真だが、手前のアヒルの大きさが同じくらいになるよう、カメラの位置を変えて撮っている。
さて、以上のように、 望遠レンズには手前の物と奥のものとの距離感を縮める効果があるわけだが、これを電柱に応用すると、どうなるのか?
つまりこういうことになる。(次ページへ)