アメリカのまんがでは走ってる人が壁にぶつかると壁に人のかたちに穴があく。
板に人型の穴をあけて、その前で跳ねたら僕は壁を突き破って出てきたみたいに見えるだろう。かっこいい!
いや、「奇妙な板の前で跳ねてる人」に見えるかもしれない。それは避けたい。どっちなんだろう。
人類の共通の命題とも言えるこの問題。わたくしが皆さんのかわりに検証してみました。(林 雄司)
淡々と作ります
東急ハンズで買ってきたスチロールの板に穴を開けて作る。この素材は過去にも顔ハメ、でかいタバコの箱、でかい顔などで使用した馴染みの素材だ。軽くて加工しやすい。
・小さいスチロール板は文具コーナーだが、大きいのは建材コーナーで売っている ・持って帰ると駅のホームの風圧で倒されそうになるので、配達してもらうのがベター ・東急ハンズの配達は朝に配達時間確認の電話がある
スチレンボード豆知識である。
カルチャーカルチャーで板の配達を待ってるあいだに寝てしまい、配達のおじさんに起こされたのは恥ずかしかった。恥が続くと書いて人生である(適当ですよ)。
ちなみにこの日、カルチャーカルチャーでは5月16日に行われるイベントで別会場と中継を行うため、その回線テストが行われいた。緊張した雰囲気のなかの作業である。しかも無関係な作業。
会社で作業するとひとりだけあほの子みたいになるのでそれを避けてカルチャーカルチャーでの作業となったわけだが、場所を変えても問題は解決しないことが分かった。
周囲の雰囲気をシャットダウンして(高校2年の時のクラスの席順を思い出しながら)、作業は黙々と進む。指のあたりの細かい曲線が切るのが難しい
ネガポジ反転した僕があらわれた
1時間ほどで切り抜く作業は終わった(席順は3人ぐらいしか思い出せなかったけど)。
僕の形が抜けている。僕が出てきた板を思い出す。いや、僕は板から出てきたことなんてないのだけど、まちがえてそんなこと思わせる板である。
この板ができただけでカタルシスだが、さて、ここから飛び出しているかどうかを検証してみよう。