押角駅前でプラナリアさがし
橋の下におりて探索。ぼくの保護色っぷりも見事だ
駅前です、ここ。 さがしてるあいだ中、誰も通りかかりませんでした。
さあ、気合いを入れてプラナリアさがし再開だ。ここでみつからなきゃ、もうどこに行っていいのかわからないぞ。 祈るような気持ちでひとつひとつ石をめくっていく。すると、
ん
プラナリア発見!
ある石の裏に、いままでみてきた水生昆虫とは明らかにちがう質感の存在が。
ニョロっと動いたー!
ここ、これは、つつ、ついに発見か!? いや待て、小型のヒルという可能性もある。ここは落ちついて慎重にいかねば。ポイントは頭の形と眼があることだ。なんにせよ石の上ではみづらいので、ペットボトルに移して判定することに。
筆を使って傷つけないように移す。これはネットで得た知識
筆の毛先に絡みついてなかなか素直にペットボトルの中に入ってくれない。筆を洗うようにしてなんとかふり落とす。さて、こいつは本当にプラナリアなのか。頼むからプラナリアであってくれ!
ペットボトルの底をナメクジのようにゆっくり進むなにか。顔を寄せてよくよくみると、進む方向の先端が確かに三角形をしている。三角形の頭、条件ひとつクリアだ! そして頭部の中に白い点が2つみえる。わわ。これ、きっと眼だよ! さらにもうひとつ、ペットボトルにへばりついているので、みえているのはお腹側なわけだが、その真ん中あたりに白っぽくなっている部分がある。おそらくこれが口だ。 間違いない。こいつ、プラナリアだよ!
お腹側からみたプラナリア。頭が三角。とんがったヤツだぜ
頭部の中に、白い小さな点があるのがわかるだろうか。これが、お腹側から透けてみえたプラナリアの目だ。つぶらー!
念願のプラナリアを手に入れたぼくは橋の下でしばし小躍り(写真はありません)、この調子でもう一匹とばかりにふたたび石をめくった。そしたら、
わかるかな?
またまた発見! なにここ? メッカ?
プラナリアに会えたことが嬉しくて、はりついたふたつのお腹をニヤニヤしながら眺める。いやあ、ほんとにいるんだなあ。 プラナリアを手にし、達成感をあじわったぼくは、そろそろ帰路につくことにした。このままではお腹しかみえないので家に帰って観察したい。 あと、日が暮れると本気で危ないから、山道。
プラナリアの眼をみよう
帰宅してさっそく、観察しやすいようにプラナリアをシャーレにうつす。弱っていないか心配だったが、大丈夫そうだ。
大きさは一匹目にとったのが約1センチ、二匹目が2センチ弱と、かなり小型。暖かくなると、もう少し大きくなるのだろうか。
そしてやっと、上から顔をじっくり観察。みたいのはもちろん彼の瞳だ。 さあ、その冗談みたいな顔をみせておくれ!
「なんだよ」
「なにみてんだよ」
寄り目! そしてコワモテ!!
ひっくりかえすと身体をひねって起き上がる
さて、プラナリアといえば切断実験だが、今回はそれをせずに川にかえすことにした。プラナリアをつかまえられただけで満足だったということもあるし、断片が個体に再生するまで生かしておく自信がないということもある。ぼくはむかしから、生き物を上手に飼育することのできない人間なのだ。切るだけ切って死なせてしまうのは申しわけない。でもそのうち、チャレンジしたいとおもいます。 川で遊ぶのは、とても懐かしくて、そして楽しい。ただ小さな川でも油断すると危険なので、プラナリアをさがす際はじゅうぶん気をつけましょう。 それにしてもあの顔、たまりません。
熊なの!?