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土曜ワイド工場
 
もっと知りたい!紙パッケージの「あの部分」

まずはパッケージ作りの流れを学ぶ

私はこの福永紙工の二代目なんです。ウチの会社は創業以来、お菓子のパッケージや化粧箱などを製作しています。この工場には、印刷から加工までを一貫して行える設備が揃っているんですよ」と、山田さん。山田さんは「かみの工作所」主催者の1人であり、福永紙工の社長さんだ。工作所の活動を通して、今やすっかり山田さんのファンも増えているとのこと。


福永紙工の社長兼「かみの工作所」の山田さん

山田さんによると、パッケージの製作には大きくわけて「1.印刷→2.型押し・型抜き→3.折り加工」の3ステップが必要らしい。注目のジッパー加工は、2番目の型押し・型抜きの工程で施されるとのことだ。


工程1:印刷
普通紙と厚紙で印刷機を使い分けていた。写真は厚紙用の印刷機


工程2:型押し・型抜き
ミシン目や折り目を付けて、展開図の形に切り出す


工程3:折り加工
出来上がりの形に応じて、いろんな機械で折っていく


以上「パッケージができるまで」を非常に駆け足で紹介してしまったが、そのほかに紙を断裁したり、糊付けしたり、泊を貼ったりと、やることはまだまだ沢山あるらしい。
でっかい印刷機や、折り加工の機械も非常に興味深いのだが、今回はぐっと我慢。ジッパー加工にスポットを当ててお話を伺うことにしよう。


でっかい印刷機、萌え〜!

 

いざジッパー加工の見学へ

型押しや型抜きはここでやります。ジッパー加工もこの部屋で行われていますよ
そう案内されたのは、工場1階の奥にある加工部屋。部屋に入ると、展開図の形に切り抜かれてあとは組み立てを待つばかり…みたいな用紙が山積みになっていた。「ああ!箱になる前の箱がいっぱい!」小学生の頃に購読していた雑誌の付録にこんなのがあった気がする。私はあれを組み立てるのが大好きだった。高校の時にやった箱折りのバイトでは、できた箱が天井に届くまで夢中になって箱を折り続けていたっけ。


箱になる前の箱が山積みだ

 

まずは刃型を作る

さて、福永紙工さんでは「オートン」と呼ばれる型抜き方法で作業を進めているらしい。刃型を機械に取り付け、その機械に1枚ずつ紙を送って型を抜く…といった方式だ。ミシンで縫うようにして切れ目をつける…という私の予想はあっさりとハズれてしまった。

ここでの作業では、まず目的のカタチに打ち抜くため木製の「刃型」を用意することから始まる。大抵の場合、デザイナーがIllustratorなどの描画ソフトを使ってパソコンで描いた絵をCADソフトで設計図化。それを元に、土台となる木の板にレーザーカッターで切り込みを入れ、刃を埋め込んで作るのだそうだ。

その「刃型」を見せてもらった。一見、刃物といった雰囲気はない。何だか新手のクロスワードパズルみたいだ。


これが刃型。何だか難しいパズルみたい
この刃型から、箱の展開図が12個できる

この刃型を観察してみると、木の板に彫刻刀のような金属の刃が埋め込まれているのだが、その刃を取り巻くようにオレンジ色のゴムの塊が配置されている。これは実際に紙を打ち抜く際に、刃型に紙が挟まらないためのストッパー。ゴムの弾力で丁度良く紙を押し返すという役割があるそうだ。


金属の刃とゴムのストッパー

当然、先が尖った刃が紙に触れるとそこが切り抜かれるし、破線の刃を当てると、そこがミシン目になる。また、尖っていない刃を装着させて、折り目の「スジ」を付けることもできるらしい。こういった多様な刃を組み合わせることで、様々な機能を持った箱ができあがるという寸法だ。それでは、我らがジッパーの刃型はどのようになっているのだろうか?


 

 
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