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フェティッシュの火曜日
 
5月1日より雑誌の袋とじが強化されます

 

セクシーなのは全部こんな形に。

男のロマンであり、がっかりでもある「袋とじ」。中が見れないのは悔しいが、だからこそ期待が膨らむというもの。ライダーカード、縁日のくじ、宝くじと、子供のころから大人になった現在まで、自力ではどうにもならないラッキーを求め続けるのは男の性(さが)かもしれない。

だが、その袋とじが来月から強化されるのだという。しかも完全袋とじとして。あのカッターでピリピリと破る快感も強化されるのか?いち早くサンプルをいただいたので早速破ってみよう。

大坪ケムタ



あの快感をサービス、のつもりなのか

現在では雑誌の中のスペシャルなコーナーとして、合間に挟まれている袋とじ。しかし今後はその手のページのある雑誌は全て「完全袋とじ」されることが義務づけられるという。


しかもこんな大仰な袋に。

既に現在、一定のページ以上オトナな写真が載っているページがある本はテープ貼りすることが奨励されている。しかし今回の法改正は対象雑誌を増やした上に、しかも何が入っているのか分からない!

宝くじ感覚の袋とじって、もう雑誌じゃないよ!とはいえ、破るドキドキは以前以上の俺がいる。さっそくカッターを入れてみると‥。


ピリピリピリ‥その中にあるのは!

あれ、同じ袋?それを開けると‥

また同じ袋。ってもしや‥。

デジャブのように繰り返される開封作業。

どれだけ焦らすんだ!マトリョーシカじゃないんだから。たしかに袋とじを開けるのは快感ではあるけども、これだけあるとむしろ萎える。

そして「次こそ!」「次こそ!」と袋を開け続けること15分。やっと最後のひと袋らしきものに辿り着く。えらくまた小さくなったもんだ‥。しかし、この袋詰めが工場のおばちゃんたちの手作業だとしたら申し訳ない気にさせられる。内職かなぁ。


だがやっとここまで来たぜラストワン。

さぁ、俺らが求め続けたものとご対面!これだけ待たされたからには、中身の方は以前よりもパワーアップされてるのかもしれない。この面倒さをくぐり抜けてここまで辿り着くのは、たけし城で優勝する確率よりも低いはず!ということで遂にニュー・袋とじの真の姿が!


ゆっくりと出していく‥

ちょっと昔のワニブックスぽい‥

って見たいのはこんなんじゃない!

出てきたのは立花隆のノンフィクション。解説によると「革命には必ず反革命が伴うが、ここでも人種・性別を超え、ピューリタニズムとアンチ・モラリズムが対立している」‥ためにはなるけど、今読みたい本かというと、ねぇ。

その他の袋とじを手に入れた人からは『笑福亭鶴光のセクシーなぞなぞ』『松方弘樹のきつい一発』『アニータ・カステロの愛のローテーション』といった本が出てきたという情報が。一見A4サイズに見えても文庫本だったりするかもしれない新・袋とじ、購入の際にはご注意を。

 

破る快感も台無しだ

袋とじやらテープ貼りやら、いろいろこの手の封じ込める規制もありますが、封じ込める方のセンスが一番大事だよね。正しい袋とじをお願いしたいもんです。

この記事はエイプリルフール企画のために作ったうその記事です

 

 
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