ってなわけで
愛犬モモは普段は千葉の実家にいるのですが
多摩にいる僕に会うために、
遠い千葉から多摩まで
なんと
歩いてきてくれるのです！！

で、ちなみに
千葉から多摩までっていうのは、
関東在住の方ならおわかりのとおり
ほとんど関東を横断するようなものでして、
距離にしたらだいたい

１００ｋｍ！！は
あるのではないかと思われるほど
結構な離れっぷりなのでございます。

でもモモは
そんな距離を乗り越えて
千葉から多摩まで歩いて
来てくれるのです！
僕に会うために！！

ではさっそく、
そんな一匹の黒いラブラドールが
犬的には想像を絶するほどの長距離を
歩き続ける
驚愕の完全密着ドキュメント、
とくとご覧あれ！！

ではそんなこんなで
はるか遠い
多摩をめざして
千葉の実家を旅立つ
モモですが

　 　　　　　　　 　　　「けっこう遠いワン」　

そこをなんとか
頑張ってほしいものでございます。

ってなわけで
千葉まるだしの
千葉の田舎道を

　　　　　　　　　　 「散歩は好きだワン」

いつもの散歩の調子で
犬っぽく
歩いて行っておりますが、

　　　　　　　　　　　　　　　「あ、何かある」

ときになんか犬っぽく寄り道しながらも、

多摩が待ち受ける
西へ西へと向かって
歩き続けた後、

やがて
まずたどり着いたのがこの

　　　　　　「船橋！！」

ってことで
歩いて船橋まで
たどり着いてしまったわけですが、

船橋といえば
ららぽーととかＩＫＥＡとかがあり
街としてもいま
ガンガンなイケイケ状態でして、

そんな街の勢いそのままに、
ガンガンに
歩みを進めていきたいところですが
モモ

ちゃんと止まるべきところでは
止まっているようですね。

えらいです。

散歩のプロフェッショナルとして
そんな冷静さを兼ね備えながらも、
さらに歩みを進めていくと、

やがて
肌で感じる風の感触も
塩っぽくなってきたようですが、
そんな潮風に導かれるままに
たどりついたのがこの

　　　　　「浦安！！」

ということで
言わずと知れた
ベイエリア
だけに

　　　　　　　　　「あ、ベイ」

眼前に広がるベイに
ふと歩みを止めながらも、

　　　　　　「このベイの向こうには多摩が待ってるワン」

と
思いを新たに、
再び
力強く歩き続けるモモだったのでした！

そして
そんなベイ沿いの砂浜を
踏破した後、

やがてたどり着いたのがこの

　　　　　「新橋！！」

ということで
いろいろ
再開発が進むこの地域だけに、

　　　　　　　　　　　　　「あ、やべぇ」

建築工事中の
さまざまな障害物が
猛進するモモを待ち構えておりましたが、

　　　　 「どんな障害も乗り越えていくワン」

と
そのすべてを乗り越え
前へと
歩みを進めていくのでした！

そしてその進んだ先には
ついにはあの

　　　　　「三田！！」

ということで
東京の象徴とも言える
東京タワーの地にやってきたのですが、

　　　　　　 「のぼっちゃおうかしら」

タワーへと続く階段に
足を踏みかけはしたものの、

後年去り行くことになる
哀愁を帯びたたたずまいの
東京タワーに

　　「東京タワー　　モモとモモとときどきモモ」

万感の思いが去来してくるも

今は多摩に行くのが先決！とばかりに
タワーには一瞥もくれず

さらに多摩に向かって
気丈に
歩みを突き進めるモモだったのでした！
えらいぜ！

でさらに
進んでいくと、
肌をひんやりとした冷気が突き刺してくる中、
続いてたどり着いたのがこの

　　　　　「池袋！！」


ということで
山手線において
かすかに北に位置するがゆえの
この地特有の
極寒の冷機に襲われながらも

　　　　　　　　　　　　　　　　　「ブクロ　寒い」

凍傷の危険を顧みず
一歩一歩
足を踏みしめ
さらに歩みを進めるモモ！
すごいぜ！

　　　　　　　　　　　　　　　　「寒い」

その後さらに
進んでいったそのとき、

心地よい疲労感を満喫していたモモを
いざなうかのような
怪しげなネオンの灯に
導かれるように
たどり着いたのがこの

「新宿！！」

ということで
言うまでもなく 、

　　　　　　　　　　「ホスト萌え〜」　

と、
モモもお年頃だけに
ネオン街での
イケメンホストたちとの饗宴を
思い描きもしたのでしょうが
それも何とか我慢し、

　　　　　　　　　　　　　「あら寄っていきたいわねぇ」


その他にもさまざまな誘惑を振り切り、
疲れた身体にムチをうち
なおも毅然と
多摩へと足を進めていくモモだったのでした！

その後
明らかに、そして確実に
近づきつつある
多摩の気配を実感しながら、
とうとうたどり着いたのが
この地、

　　　　　「調布！！」

ということで
多摩の到来を感じさせる
うっそうと茂る森林が醸し出す

　　　　　　　　　　　 「ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ」

不安と恐怖心に
負けてしまいそうになりながらも、

　　　　　　　　　　　　　　　　　「あとちょっとやでー」

なおも歩みを進め突き進んでいくモモ！

すごいぜ！

さぁそして
永遠とも思われた
この迷いの森を抜け、

歩きも歩いた１００ｋｍ、

ついにたどり着いたのが
この

　　　　　「多摩！！」

ということで、
ついにモモ

遠く千葉から
今回の目的の地である、
多摩にある

　　　　　　　「あ、いた」

僕の家まで
たどり着いたのでした！！

すごいぜモモ！
そしてありがとうモモ！！よく来たぜ！

あの千葉から
ここ多摩まで歩いてきてくるなんて
我が犬ながらマジすごいです！！

と、こうしてモモ
犬にもかかわらず
前人未到、
いや前犬未踏の
千葉〜多摩間
１００キロを
完全踏破したのでした！！

で、モモ

　　　　　　　　　　「つかれた。 なんかくれ」

とのことだったので、
このたびは相当歩いてくれたことですし、

しかたがないので
たくさん
ごはんを
あげたのでした

そんな
１００ｋｍ歩く犬
モモ
でした。

めでたしめでたし。