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チャレンジの日曜日
 
日帰りUSA

着いたぜUSA!

 小倉から1時間ほどだろうか、気づけばUSA。


USA。ほんとにUSAですよ、よく見てくださいよ。

USA。

A train to USA!

和式USA。

Usa Station

素朴なUSA。 ケント・デリカットがネタにしたソルトレークシティより素朴だろうか。

USA駅の駅長室にはなんと、アレが!!

アメリカ国旗があった!! かなり話のわかる駅長だ。

 駅だけ見て、どこか違うところにいくなんてもったいない。これも何かの縁だ。そんなわけで駅を出て、USAな風景を探してみた。


USA駅前。コカコーラによる自販機が2つもある。さすがUSAだ。

USA神宮に、USA公民館。何かペンタゴン並に規模がでかそうだ。

病院や警察は英語表記なし。残念!
英語表記だったらポリスアカデミーにER緊急病棟なのに。


アメリカンジョークのわかる住民の方もいた!HaHaHa!

 USAへは遠い道のりだった。正午を越えてしまった。実に片道6時間以上かかったわけだ。事前に初電の時間以外は何も調べず、宇佐まで来てしまったが、USAの表記どころか、アメリカ国旗まであって、長い時間をかけて来た甲斐があったというもの。

 ちなみにUSAには普通に有名な観光スポットがある。そのパンフレットを紹介しよう。英語の。


この朱色の建物がUSA随一の観光地。

 英語でUSA Shrineこと宇佐神宮。宇佐神宮は、全国の八幡神社の総本山なのだとか。知らなかった。そんなすごい場所だけに、でかいのだという。 



 小腹が減ったので、神社の門前町で、「ねぎ焼き」を食べる。ねぎは今、大分で力を入れている農作物なんだそうで、新鮮なねぎを使ってお好み焼きのようにして食べる。

 そこで爽やかな店員さんと話をした。「ホントかどうか分からないですけどね、昔アメリカ政府から宇佐市に名前について苦情が出たんですよ。でも宇佐市長は「うちのほうが歴史が長いんだ」と反論して黙らせたんだそうですよ」。事前にネットで同じ話を見た。USA市民は皆が知っている「とっておきの話」なのかもしれない。

 その店員さんに、「アメリカ人が冷やかしでこないんですか?」と聞いてみると「それはないですねー」とのこと。じゃあ、アメリカ大統領選挙で小浜市みたいに盛り上がっているとか。「それもないですねー。でも韓国人は多いんですよ。別府温泉とか湯布院とか行くついでに寄るようですね」

 そう話すうちにも、店の前を韓国人旅行客が通り、ねぎ焼きを買っていく。店員さんは韓国語が話せるわけではないが、食べ物に言葉はいらない。日本人と同じ接客で、韓国人と普通に接していた。


新鮮なねぎによるねぎ焼き。おいしいよ。

  もうひとつの見所が、宇佐駅からは宇佐神宮と別方向にある豊後高田の「昭和の町(オフィシャルサイト)」。

 昭和の町は、昔の商店がところどころ残っている商店街。そこに解説がつき、店によっては店内でも雰囲気を出したり、昔のメニューを中心とした食堂をつくったりしている。

 本当はこれが、昭和の町なんだが、映画の「ALWAYS 三丁目の夕日」やら、東京の「台場一丁目商店街」やら、意図した昭和らしさをいっぱい詰めた、過剰なまでの昭和感あふれる雰囲気になれたぼくは、こんなもんかーと思ってしまった。いや、本来は、これが本物のはずなんだが、作られた世界に慣れてしまったのだ。

 でも悪くないですよ。


リアルな豊後高田の「昭和の町」。広さでいえば、お台場のそれよりもずっと大きい。

間に合った。

 急ぎ足になったが、USAを離れ小倉駅に戻ると夕方5時で、東京行きの新幹線はまだまだたくさんあった。かくして日帰りUSAは無事Mission Completeとなった。

 東京から北だとかなり厳しいが、東京から西の大都市であれば、どうやら新幹線での日帰りUSAは可能のようだ。

 でも実はUSAの近くに大分空港があるので、空路を使えば楽勝なんだけどね。

 別府や湯布院が近いし、博多も遠くないので、USAを交えて、いろいろ都市をあわせて九州の旅行プランをたてるとよろしいかと思います。


 
 
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