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東急メディアコミュニケーションズ


ちしきの金曜日
 
東京都江東区パナマ運河

■興奮は最高潮へ

いや、告白するがぼくもたいへんに興奮していた。水門が動いたってだけで大人たちが大興奮。


船が閘室に入って、扉が閉まるところ。興奮のあまりにシャッターたくさん切ってたのでgifアニメでお送りできます。

いまあらためて見てみると、単にでかい赤い板が降りていってるだけだ。それを見せるためだけに500Kバイトを費やした。いや、でもほんとかっこいいんすよ。


閘室の水位が下がったら後扉がするすると上がって
船が出ていきます。

扉からはぽたぽたと水滴が落ちるので、船上では傘の花が咲く。

左から隅田川方向へ行く場合には、とうぜん逆のプロセスをたどる。


一連の操作は職員さんの手によって行われます。
ごうごうと閘室内の水が排出されるところ。

 

■なぜこんなことになったのか

さて、そもそもなんでこんな水位が違うのか。パナマ運河なら話はわかる。なんせあっちは太平洋と大西洋だ。規模がそこまでグローバルとなれば水位が違うのもうなずける。

しかしここは江東区だ。小名木川や旧中川と隅田川が自然に水位が違うわけがない。ほっとけばすぐいっしょになるだろう。

実は、「水位が違う」のではなく「水位を変えている」のだ。


通称「江東ゼロメートル地帯」の呼び名も高い江東三角地帯。横十間川と旧中川の水面が低い点に注目。

灰色の部分が0メートル以下。低いところはなんと標高マイナス3m。びっくりなのは、江東区で一番標高が高いのは上の図の一番下の埋め立て地「中央防波堤」なのだ。標高30m。(国土地理院数値地図5mメッシュによる。カシミールで制作)

新設丁寧に解説してくれました。

江戸時代から埋め立てられてきたここは、その後の工業用水のくみ上げによって地盤沈下が起こり、ほっとくと川は地面より上を流れてしまう。高い護岸で水位をそのままにしておいてもよいが、そうすると地震などで決壊したときにたいへんなことになる。

そこで横十間川、小名木川、旧中川などを、西の隅田川、東の荒川とは切り離して(正確には排水機場というもので仕切って)、むりやり水位を下げている。

そして、仕切ったままでは船が行き来できないので、ここのような「閘門」が必要というわけ。



前扉方向から見たところ。かっこいいなあ。

萩原さんはなにやら熱心に質問していました。

 

 
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