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はっけんの水曜日
 
ランドセルは逆さに背負えば軽いのか?

仲間を探して、西へ東へ

しかし、背負い方に対する重量の変化。体感するのには個人差があるのかもしれない。そう考えるのにも理由がある。「こんなに面白い現象、絶対にブームになる!」当時の私は、この術を友だちに猛烈にプッシュした。それにも関わらず、通学風景の中に「逆さ背負い」は浸透はしなかった。「そんなに変わらない」というのが理由だったらしいが、それでも何人かは私の説に賛同してくれていた。この違いはどこからくるのか?もしかしたらあれは、私を傷つけまいとする友達の優しさだったのかもしれない。いけない!あまりのことに疑心暗鬼になっている。自分を信じていこう!

ということで今回は2人の現役小学生に協力してもらった。


可愛い後輩、マヒロちゃん

まず1人目は遠距離通学を代表して、山口県に住む小学4年生、マヒロちゃんに協力してもらおう。
私が通っていた小学校の後輩だ。私がそうしたのと同じように、マヒロちゃんも毎日約2キロの道のりを歩いて通学している。
実は彼女、冒頭で紹介した写真に写っている中学生のお姉さんの娘さんなのである。そして、そのまわりでなわとびに夢中なのが妹のアイちゃん。もうすぐ2歳のやんちゃ娘だ。


逆さ背負いってこういうこと?おばあちゃん談
そう、この背負い方です!

帽子を深くかぶり過ぎなんじゃないかとは思うのだが、通学スタイルを忠実に再現してくれたマヒロちゃん。
やはり通学距離が2キロもあると辛いらしく「半分まで歩いたところで嫌になる。でも学校は楽しいから頑張って歩いてる。」と話してくれた。歩くのは大変だが、ランドセルをそんなに重く感じたことはないらしい。ちなみにマヒロちゃんは、給食の時間が一番好きで「ビビンバが一番おいしい!」ということだ。
そうか、あの学校もそんなハイカラなメニューを出すようになったのか。


マヒロちゃん家の愛犬「ティアラ」

そして肝心の逆さ背負いに対する感想は「あんまりよくわからない。」 とのことだった。大丈夫、落ち込んでなんかいない。そう言われるのは慣れている。ということで次は、学校が自宅のすぐ近所だという男の子の話を聞いてみたいと思う。


マジックの種明かしサイトに夢中のリョウマ君

次に協力してくれたのが、千葉県に住むリョウマ君。リョウマ君は6年間の小学校生活を終え、この春から中学生になる。6年間を一緒に過ごしたランドセルは大切に使われていたようで、とても綺麗でしっかりしていた。また、この春に新小学1年生になる弟のリク君も、自慢のランドセルを見せてくれた。


リク君。もうすぐこれを背負って学校に行きます

リョウマ君曰く「別にランドセルを重いと思ったことはないな」とのことで実際に重さを体感させてもらった。本当に重くなかったので驚いた。さらに、リク君ですら「重くない」と元気よく答えてくれた。まあ今回も望み薄かな?と思いつつ2人にも逆さ背負いにトライしてもらった。すると、思いがけない一言が。
あ、逆さにするとちょっと軽い。

なに!それは本当ですか?ここに来て遂に2人の味方を見つけたぞ!約20年の時を隔ててやっと仲間を得た気分だ。思わず3人で後ろ姿の記念写真を撮った。


 

それでも、やっぱり賛否両論あった逆さ背負いの効力。これは個人差というより、ランドセルの種類に関係があるのだろうか?そう思って3人が並んだ写真を観察してみると、それぞれランドセルの大きさが違うように見える。リク君のものが一番大きい。身体のサイズの違いからくる目の錯覚ではないようだ。これも逆さに背負いの効力に関係があるのか?

う〜ん、何だか余計に謎が深まってしまった。
こうなったら、ランドセルのプロに聞いてみるしか道はないのかもしれない。


 

 
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