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フェティッシュの火曜日
 
隠れミッキーを探して

「あの人たちは隠れミッキーですか?」
「どちらも隠れミッキーではありません。」

「ハトの中にミッキーがいませんか?」
「ハトですね。」


「お猿さんの顔がミッキーさんだと思うのですが?」
「やっぱりお猿さんの顔が強いです。」
「うーん。これはちょっと形がいびつですかね。」

「悪魔みたいな角がある。悪魔ミッキーというか。」
「悪魔ミッキー?」
「悪魔ミッキー?なんですかそれは。」
「ほらほら、あの園児3人合わさって隠れミッキー。」
「どれですか?見えないです。」

 

遠くに見えるはミッキーさんたちの大移動

やればやるほど混沌を生む

ああ、見つからない。ちっこい丸が3つくるくるくるっとなって、ほらミッキー。そんなものは簡単に見つかると思っていたのだけど結果はパンの袋留めに「悪魔ミッキー」という謎のキャラクターを感じただけだ。

いや、見つからないのだろうか。自分としてはもう隠れミッキーとして満足できるものが多いのだが、ことごとく判定にはね返されている。この判定員さえいなくなってしまえば、と何度思ったことだろう。判定員?それにしても判定員って何なんだろう。判定員だというこの人は一体誰なんだろう。一体誰が判定員を定めたのだろう。


「もうこれはさすがに隠れミッキーでしょう?」
「まあそうですけど、石ですからね。」
春、隠れミッキーが咲くころですね

「もう太陽と月が耳で、地球が顔で隠れミッキーというのは?」
「どうやって見るのですか?」
「惑星直列とかグランドクロスとかそういうなんかあれをうまいことしてなんとかできないかね、なんかあんでしょ、そういうの!」

プッシュー。(心象風景)

 

今日一番隠れミッキーだと思った線香の束(こうして文章にしてみるとわけがわからない)

ここ上野でも僕は勝てないのか

答えが見つからないなら、どんどん違う球を投げていくべきだ。そう思っていたのが間違いなのだろうか。

丸が3つ揃えばミッキーさんだと思っていた。そして今日一番ミッキーさんだと思ったのは、線香の束がそれだった。こんなにおばあちゃん家臭がするものでよかったのだろうか。

隠れミッキーマニアの人たちは夢の国で本物のミッキーさん!という感じのマークを見つけている。そして僕は今上野でおばあさん達に囲まれながらミッキーさん、いやミッキーさんだとさえ認めてもらえないものをありがたがろうとしている。

間違っているのだろうか。探すこと自体は大変面白い。しかしその面白が一体何を生んでいるのか。


危ないミッキー
映画『相棒』ミッキー

もうこんなのはモロにミッキーさんじゃないか
見慣れた地下鉄のマークがミッキーさんに見えてきたことに気づいてハッとする

 

 
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