ビルの正体はバックパッカー向けのホステルだった。
蔵前駅の周辺でカラフルなビルというと、思い当たるのはこのビルでした。母が見たのもおそらくここに違いありません。
黄色と青が下町の中で一際異彩をはなっています。興味を誘う概観です。
外に飾ってあった看板を見たところ、ここはバックパッカーズのためのホステルだということがわかりました。
「よし、これでこのビルの正体はわかったぞ、終了だ。」
としたいところだったのですが、母からの「見てきて」は「その中にいる外国人がどんな人なのか見てくる」というものですので、ここで終了するわけにはいきません。
しかし冒頭にも書きましたが私は英語がしゃべれません。
外国人の方がたくさんいると聞いただけで逃げ腰になってしまいます。
でも以前から、荷造りが苦手な私はバックパッカーの人たちの荷物のでかさとキレイに収まっているあの様子に「あの中には何がどういう風に入っているんだろう」とずっと気になっていました。
これまで私が疑問に感じていたことと母の疑問が同時に解決される絶好のチャンスです。
しかし予想外の情報にビビる。
勇気を振り絞って中に入ったところ、日本人のマネージャーの方とお話しすることができ、後日改めて訪問させてもらうことになりました。
ただし外国人の方は誰でもフレンドリーというわけではなく、話しかけないでオーラが出てる人もいる、ましてやバックの中身までは見せてもらえるかどうかわかりませんよ、とのこと。
よくよく考えてみれば見ず知らずの人に「カバンの中身ちょっとみせて」なんて、日本人相手にだってそうそう言っていいことではありません。
どう考えてもおかしな人です。どうしよう。
|