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フェティッシュの火曜日
 
カキいっぱいのカキオコを作ろう!

カキを剥いてみる

家に帰り、明るい場所で今日の収穫物を眺める。

うん、怪しい。

どうにも食べ物っぽくない。


カキ…かなあ。

まあ中身を見てみれば全てがわかる。とりあえずひとつ持ってみて、貝剥きナイフを当てる。

これがおとぎ話だったら、中からお化けがバーっと出てくるか、あるいは白い煙でおじいさんになるところだが、果たして何がでてくるか。

カキはほとんど抵抗をすることなく口を開いた。


なにがでるかな〜、なにがでるかな〜。

中身はカキかと思ったら、惜しい。

一文字違いで、カニだった。


文字としては近いのだが。カキとカニ。

カニはとりあえずカメの水槽へ。


カタいカキのカラのカニをカメに。カ行五段活用みたいだ。

 

ちゃんとカキも入っていた

予想外のカニとの出会いに一瞬がっかりしたのだが、次につかんだやつは明らかにさっきのと重みが違う。手のひらにずっしりと重さが伝わってくる。これは期待ができる。

カキが岩にへばりついてたところを下側奥になるよう持ち、どこからナイフを入れていいのかまったく判らない手前左側の側面から無理やりナイフを入差込み、上蓋を滑らすようにして貝柱を切断する。

文字にすると簡単そうだが、実際にやるとこれがなかなか難しい。野生のカキは貝柱がとても丈夫なようだ。ハンマーなども使ってどうにか殻を空けると、そこにはなんともプリップリの大粒カキが収まっていた。


うまそー。

殻から取り出したカキの身は、さすがにさっき海から採ってきたばかりとあって身がパンパン。このままレモンでも絞ってペロリといきたいところだが、どう考えてもこれは加熱用のカキ。食用かすら怪しい。

これをそのまま食べるほど胃腸に自信はないので、生食は自粛。


あー、つるんと食べたい。

カニの家になっていたカキは結局2つだけで、他は全部ちゃんと身が入っていた。疑ってごめんよ、友人。

カキ剥きは最初の数個だけ苦戦したけれど、何個かやっていきコツを掴むとこれが楽しくなってきて、これからカキオコにして食べるのも楽しみなのだが、この剥く行為がすでにパズルゲームみたいで楽しい。

調子に乗ると怪我するけれど。



カキ剥きって楽しい。カキにカニが寄生しているのもあった。

剥いたカキは、「あたりませんように!」とお祈りしながら真水でよく洗っておく。


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