ちゃんとカキも入っていた
予想外のカニとの出会いに一瞬がっかりしたのだが、次につかんだやつは明らかにさっきのと重みが違う。手のひらにずっしりと重さが伝わってくる。これは期待ができる。
カキが岩にへばりついてたところを下側奥になるよう持ち、どこからナイフを入れていいのかまったく判らない手前左側の側面から無理やりナイフを入差込み、上蓋を滑らすようにして貝柱を切断する。
文字にすると簡単そうだが、実際にやるとこれがなかなか難しい。野生のカキは貝柱がとても丈夫なようだ。ハンマーなども使ってどうにか殻を空けると、そこにはなんともプリップリの大粒カキが収まっていた。 |