そんなどこか物足りない感じの沖縄の動物園に、ついに待望の象がやってきた。それはもうどっかんどっかんいっていることだろうと期待してわざわざ週末を選んで来てみたのだが、正直それほど混乱はしていなかった。言ってしまえばいたって普段どおりの動物園だった。
入り口付近の掲示板には一応象のポスターが張ってあるのだが、ヨナグニウマの表示の方がでかかった。もっと象に賭けてもいいと思う。
しかし掲示板の示す象舎へと向かうと、そこはやっぱり他の動物に比べて熱気の度合いが全然違ったのだ。
象、登場
象舎の周辺にはこの動物園で一番の人だかりが出来ていた。象だ!この年になって、とも思うが、やはり動いている象を見るとテンションが上がる。象舎はフェンスが低く、そして人と象との目線が同じなのでとても近くに象を感じることができる。僕らが手を伸ばし、彼らが鼻を伸ばせばそれこそ触れられるんじゃないだろうか。子供たちも報道の人たちもインドから来た二頭の象に一心に熱い視線を送っていた。
見ていてとてもうれしいのが、この二頭の象が仲良しだということだ。一頭のあとを常に一頭がついて歩き、とても親しそうに鼻を絡み合わせたりして遊んでいる。見ているだけで顔がほころぶ。ふるさとのインドから沖縄までつれてこられた象にとってはどう感じているのかわからないが、この二頭が沖縄県民を明るくしてくれることは確かだと思う。
象は現在愛称募集中だ。僕も一応考えて応募してみたのだがどうだろう(ガンジーとガン子)。この子達の名付け親になれるのならばこんなにうれしいことはない。
エサ、募集中みたいです
沖縄にやってきた象さんは、沖縄のサトウキビやガジュマル、バナナの木などを食べているらしい。一頭につき一日150キロくらい与えるらしいので、近所にバナナの木が生えている人はご一報下さいとのことでした。これからももりもり食べて大きくなって僕たちにもっともっと笑顔を与えてほしいものです。