こだまするのはいいんですが、近所の小学生やお母さん、おじいちゃんといった人々がいかがわしげな視線を投げつけてくる。ユニフォーム姿でカメラに向かってポーズを決める三十路の人たち。そりゃ気になるよ。
酒徳監督は「こういうのは思いついて一週間以内に勢いで撮らなきゃダメなんですよ。いつか撮ろう、とか考えてると冷静になっちゃって撮れなくなっちゃう」と言う。やっぱり映画というと時間をかけてじっくり作るもの、というイメージがあるだけに「そうなの?」と思わされる。
でも考えてみると、普通の映画でもすごく期待されてたのに内容が大ハズレ、なんてことがよくある。たぶんそういう作品も最初の勢いで撮ってれば良かったのかもしれない(一日じゃ撮れないだろうが)。時間が経つにつれ「アレも入れよう」「これ余計じゃね?」と冷静な意見が勝ち始め、作品に勢いが失われる。そうした理由で失敗した映画もあるんじゃなかろうか。
そうしたことをぼんやり考えてたのとは何の関係もなく、カメラはたまたまいた猫を撮影中。 |