前後しましたがお話を伺います
マイナス10度の試着室というのがまず発想として面白い。その上、ただ面白いわけではなく、ちゃんと理にかなっている。寒いところで着るウエアを選ぶのだから試着室も寒いほうがいい。至極まっとうだが、誰も思いつかなかった仰天アイデアだ。お店のことについて話を伺ってきました。
梅田「このお店、オープンしたのはいつですか?」
河野「2007年11月にオープンしました。直営店は日本で東京に次ぐ2店舗目。世界でも6店舗しかないんですよ」
梅田「試着室を設置する経緯なんかをお聞かせください」
河野「とにかくゲレンデの雰囲気をお店で味わってもらいたかったんです」
梅田「日本でこういったことを行っているのはここだけですか?」
河野「そうですね。東京と大阪のBURTON2店だけだと思います」
え、東京のBURTONにもあったんですか。わざわざ大阪まで取材にきてしまった。
梅田「お客さんはあの試着室についてどんな反応をされていますか?」
河野「面白がってもらえます。ウエアを着て更衣室に入っても寒くないからこれで大丈夫と思ってもらえたり、役立っていますが、何より、実用性もかねてはいますがアトラクション的に楽しんでもらえるほうがでかいですね」
これ以外にもこのお店には楽しんでもらうためのアトラクション的要素が数々あった。
光の明るさや色合いを調節できる更衣室
写真左は光の明るさや、色合いを調節できる更衣室だ。同じ更衣室で光の明るさと色合いを調整し、夕日や朝日。曇りの日や晴れの日のゲレンデを作ることができる。
これでウエアがゲレンデでどう見えるのかを判断できる、というわけだ。
大胆に空間を使用した内装
スノボショップと言えば所せましとウエアやグッズが並んでいるイメージだが、このお店、普通のブランドショップでおしゃれを楽しむような感覚でスノボのウエアも買って欲しい、という意図から内装も非常に凝っている。中でも一押しなのが大きく設けられたソファ空間。土日はここでホットチョコレートをふるまうそうだ。スノボショップも進化してるんですね。
充実の品揃え。ここで満足しなければあなたが求めるウエアはこの世に存在しない! かも
河野さんによるとBURTON大阪ストアは売り場面積250坪で、スノーボード専門ショップではダントツの広さを誇っているようだ。というわけで、扱っているウエアの数もダントツで多いらしく、ここで気に入ったウエアが見つからなければ世界中どこに行ったってないかもしれない、と言えてしまうほどなのだ。
ちょっと変わった商品はないかと河田さんに話してみたら持ってきてくれたのが左のウエア。デニムのジージャンのようですが、れっきとしたウエアなんです。
梅田「おいくらですか?」
河田「7万1400円です」
梅田「いい値段しますねー。ウエアに7万円かぁ」
河田「もちろん、高価なものもあればお求めやすいウエアも多数置いてます」
ちなみに、僕が冒頭のマイナス10度の試着室に入る時に着ていたウエアはクアトロジャケット2万5200円。お求めやすい価格です。スノボウエアとしてだけでなく、本当に寒い日なんかはコートの代わりに着てもいいかもしれませんね。 |