■冒険の前には準備を忘れずに
以前、勇者気分で塔にのぼったり、樹海に行ったりしていたが、今回はお寺である。
お寺といえば和風のイメージで、いわゆるRPGのような西洋風ファンタジーの世界とは相容れないように思えるかもしれないが、こちらのお寺には「胎内めぐり」がある。
胎内めぐりというのは、洞窟などを仏の胎内に見立てて、暗闇の中を歩くことによって参拝するという一種の霊場なのだそうだ。
暗闇の中を歩く…まさしくダンジョン!
また、ただ洞窟があるから来たというわけではない。
このお寺には、境内にさまざまな展示物や銅像が数多く設置されており、一種独特の雰囲気を持っていて、それがいちいちRPGっぽいのである。
それはおいおい、紹介していきたいと思う。
さてこのお寺、名前を石手寺(いしてじ)と言い、名刹である。
四国八十八ヶ所の51番所にあたり、開基は728年だというので、今年で1280年の長い歴史を持つのだ。
石手寺に着くと、四国八十八ヶ所の霊場でおなじみ、小坊主さんの立て看板が出迎えてくれた。
このあたりは、いわばRPGの城下町だ。
町の入口に立っている人に話しかければ、昼だろうが夜だろうが情報をを教えてくれる。
山門をくぐる前からRPG気分である。 |