おいしい、たのしい、と思ったんですが…

　平日の昼間にテレビをぼーっと見ていたら、ギャル曽根ちゃんが、「ごはんにコンポタの粉をかけるとおいしいんです！」と満面の笑顔でいっていた。

ごはんにコーンポタージュ。初耳である。

コーンポタージュがアリであれば、ほかの様々な粉にもごはんと合う可能性があるのではないだろうか。

やりたかったのはそういうことなのです。

（text by 玉置 豊）

カルチャーカルチャーで試食会

「いろいろな粉をごはんにかけて食べたい」という話を当サイトのウェブマスター林さんに相談したところ、ニフティのライブハウスであるカルチャーカルチャーの空き時間を使って、デイリーポータルＺ編集部（林さん、石川さん、橋田さん）と合同で試食会をしましょうということになった。

後日、さっそくスーパーに行き、「これはごはんに合うのでは！」と思った数々の品を仕入れて、ルンルンで待ち合わせ場所のカルカルにいきテーブルに並べてみたのだが、編集部員のテンションは一様に低かった。みんな仕事が忙しいのだろうか。

とはいっても、いざ試食会が始まればテンションが上がるだろうと思ったのだが、粉をかけたごはんを食べれば食べるほどに全員のテンションが目に見えて下がっていく。

あれれ。

おかしい。

おいしくない。

変なウケを狙わずに、「これはおいしいのでは！」という基準で選んだつもりなのに。

用意した粉は、ほとんどが知っている味のはずなのに、ごはんにかけると予想は悪い方に外れがちなのはナゼ？

今この瞬間、ここカルチャーカルチャーはお台場でいちばん空気が重いです。高校の頃、クラス委員を誰もやろうとしなくて、こんな空気のまま一時間が経過したことを思い出しました。

試食結果

試食の結果は五点満点となっていますが、評価はあくまでこの中での相対評価だと思ってください。ハードルはかなり低く設定しております。

では、味を想像しながらお楽しみください。

※クリックすると試食結果が見られます。

玉置：「すごいテンションが低かったですね。」
石川：「まずかったですからねー。」

記入用紙がおもしろかった

ごはんの味は置いておいて、最近はあまり手書きの文字というのをみる機会がないのですが、試食会に協力いただいた方々が書いた記入用紙にそれぞれの特徴が出ていたおもしろかったです。

ぜひ欄外までお楽しみください。

わかったこと

大の大人4人がごはんに粉をかけて食べること18種類、これによって以下のことがわかった。

• 美味しいと感じるものは人それぞれだが、まずいものは結構同じ。
• 全種類を食べなければいけないのなら、人はキツそうなものから食べる（チョコとか）。
• 食に対するボキャブラリーはすぐに尽きる。
• ジャリジャリした未知の味は不人気。
• まずいものは人を無口にさせる。
• ごはんは思ったより甘い。
• ぼくは甘党らしい。
• 普段手書きで文字を書かないと、字は極端に書けなくなる。
• 記事撮影のために人を呼ぶと、失敗したときのダメージが大きい。
• 林さんがカルカル入って開口一番、「一番美味しい粉ってふりかけですよね。」といったのは圧倒的に正しい。

それでも書いていただいたコメントを読んでみると、会場で感じ取った雰囲気よりは試食会を楽しんでいただいたのではないだろうか（と、思うことにする）。