文字の出かたをニュアンスにして
電光掲示板・ネオンは文字が転がって出てきたり、じわじわ出てきたりさまざまななエフェクトがある。それは当然朗読のニュアンスになる。
チャーハンの文字のあとなにが出てくるのかと思った
じわじわとなにが出てくるのかと思ったらチャーハンのイラスト。文字を待っていただけに意表を突かれた。意外性とじわじわを勘案して重厚な響きでチャーハンと言ってみた。
次の文字はまわりの装飾も声になった。
マッサージ・接骨院のネオンは意外な文字が輝いてます
キラキラしているから、キラキラキラ〜と言っているというノーアイデアにもほどがある朗読だが、僕にはこう聞えたので仕方あるまい。不眠症とキラキラの対比がいとおかし、である。いまふうに言えばギザおかしだ。
偶然も読む
偶然、電光掲示板が上下に並んでいるところを発見した。上がスナックで下がクリーニング店である。これを一緒に読んでみたら楽しいのだ。1+1が2以上になっている。ケミストリー。電光掲示板の掛け合いである。ツインボーカルだ。
電光掲示板界のビースティボーイズです
朗読のしがいがある電光掲示板である。この電光掲示板はこんな意外なハーモニーを人知れず奏でていたのだ。ネオン朗読家(家とか言い始めてすいません)にはたまらない物件である。
こちらは偶然が逆のベクトルに向いた物件。消えっぱなし。
ネオンじゃなかった
ネオンなのかと思って待っていたのだが、故障しているだけだった。消えている「ネパト」の部分は山口百恵のプレイバックパート2のようにパクパクしてみた。銀座でパクパクするのもネオン朗読のダイナミックさである。
モズという鳥は感じで書くと百舌鳥になって文字数が増えてしまうのだが、あれもどこかにパクパクする文字が入っているのだと思う。
動いてる文字は声に
まったく僕のひとり遊びを説明してきたわけだが、この記事を読んだあとにクリーニング店の電光掲示板の「折り目加工」という文字が「おりめかこう おりめかこう…」という声で聞えたり、うっかり声に出してしまったりしたら幸いです。
というか本当にそうなったらすいません。
これはただ看板を読んだだけ